過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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727:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/25(金) 00:03:39.37 ID:vhSqVbECo
雪ノ下からの返事がないので目をやると、姿勢正しく腕を組んだまま俯いている。というより、頭が垂れ下がっている、項垂れているというほうが正しいか。

「ゆきのん?」

由比ヶ浜が席を立ち、見えなくなっている雪ノ下の顔を下から覗き込む。

「……寝ちゃってる」

言うと、ふふっと柔らかく微笑んだ。耳を澄ませると確かに微かな呼吸音が聞こえてくる。張り詰めていた緊張の糸が途切れたのだろう。

「……そっとしとこうぜ。一番大変だったのは雪ノ下だからな」

「だね。頑張ってたもんね。……お疲れさま、ありがとね。ゆきのん」

由比ヶ浜はこれ以上ないほど柔らかく暖かい声で囁き、うたた寝をする雪ノ下の肩にそっとブランケットを掛けた。その姿は俺が小さい頃に具合を悪くしたとき、優しく看病してくれた母親を連想させた。


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