過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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731:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/25(金) 00:08:18.47 ID:vhSqVbECo
胸が詰まる思いがして返事をすることはできなかったが、由比ヶ浜も別に返答を求めてはいないようだった。

このままでなくしてしまうのは俺かもしれない。当然壊すだけで終わらせたいわけじゃないが、静かな水面に石を投げ込むような行為をしようとしているのはわかっていたから、何も言うことができなかった。

会話が途切れ静かになると、雪ノ下の微かな寝息だけが聞こえる。

忙しかった一時がまるで嘘のようだった。休日の校内に他の学生はおらず、生徒会室では時が止まったかと錯覚しそうなほど緩やかに時間が流れていた。

だがいかに緩徐に感じられる時間であれど、現実では刻一刻と時計は進んでおり否が応にも結末を予感させる。今こうしている時間もいつかは終わるのだと。

それでも、今のこの部屋には三人の安らげる居場所があった。以前の俺が求めた奉仕部がここにあった。


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