過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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744:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/25(金) 00:24:43.92 ID:vhSqVbECo
「行こうか」
「……はい」
葉山先輩の空気を吐くだけの声に促されて、生徒会室の扉を開けることなく静かにその場を離れた。
自分の足元と葉山先輩の背中を交互に見ながら黙って歩く。何を話したらいいのかわからない。
さっきの出来事とわたしは関係がないはずなのに、なぜだか心臓の鼓動は早くなり、顔も熱くなっている気がする。
その言葉の、願いの真意は三人の間には伝わっているのかもしれないけどわたしにはわからない。でも、わからないのに、その言葉はわたしの心を一瞬のうちに鷲掴みにした。
わたしもそんなことを言ってみたい、思ってみたい。求めてみたい。
一緒に聞いた葉山先輩は何を思っただろうか。わたしのように、突き動かされるような何かを感じたりしているのだろうか。
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