過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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818:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/07(水) 01:40:22.72 ID:aeWauGybo
「んー、よく考えてなかったけど……あんまし街中じゃないほうがよかったりする?」
「我儘言うようだけど、できれば。あんまり知り合いと会いたくはない、かな」
「うーん、どうしようか?」
819:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/07(水) 01:41:42.87 ID:aeWauGybo
「え、ゆきのんいいの?」
意外な提案に葉山と由比ヶ浜が同時に確認を取ろうとした。そう問いたいのは当然俺もなので、さぞや怪訝な顔をしていることだろう。
「……ええ、あなたたちなら構わないわよ。迷惑になるほど騒がしい人や場をわきまえない人はいないことだし。葉山君もそれならいいでしょう?」
820:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/07(水) 01:43:04.31 ID:aeWauGybo
「……そうか。なら、お邪魔させてもらうかな」
「あのー、雪ノ下先輩のおうちってどんなんです?勝手なイメージなんですけど超広そうですよね」
「広いよー、超キレイな高層マンションだし!しかも一人暮らしだよ!」
821:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/07(水) 01:45:21.03 ID:aeWauGybo
「そこで俺を見るな。わざわざ感じ悪いほうで言い直すな」
幾度も繰り返された軽妙な?やり取り。そこに違和感はない。
けど、不思議だ。こういう会話ができることが。先ほどあんなことを話したばかりなのに。
822:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/07(水) 01:49:25.75 ID:aeWauGybo
何度もやっていそうな由比ヶ浜とか葉山ですらはっきり言えないってどういうことだよ。
行くことに決まってしまっているので今さら抗う気はないが、俺はちゃんと打ち上げの空気的なものに混ざれるのだろうか。最悪、黙ってなんか食いながら時間が過ぎ去るるのを待つことにしよう。
こんなことを普通に考えるあたり、ぼっちではなくともリア充になるのは絶対無理だな。別になれなくていいけど。
823:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/07(水) 01:50:31.72 ID:aeWauGybo
明日の細かい時間や予定があらかた決まると、ようやくお開きとなった。
あれの直後、舌の根も乾かぬうちの全員集合であり、生徒会の様子はどうなることやらと危惧していたが、最後まで不穏な空気や気まずい雰囲気にはならなかった。
雪ノ下も由比ヶ浜もあんなことを話して涙まで流した後なのだから、すぐに完璧に切り替えることはできないと思う。それは俺だって同じだ。なら、程度の差はあれど無理をして普段通りに振る舞っているに違いない。
824:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/07(水) 01:51:36.42 ID:aeWauGybo
帰りながらも考えてみたけど、俺に明確な答えは出せなかった。きっと答えは、いろいろ、だな。そうに違いない。
人の関係や感情はほとんどが単純に割り切れないものだ。1か0で表せるようなものでもない。俺はここ最近でそれを学んだ。
考えなきゃいけないことは他にもあるからな。今の俺にとって最も大事なことが。
825:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/07(水) 01:52:47.79 ID:aeWauGybo
そのタイミングとやらが、俺には成功体験がないのもあり悩ましいところではある。
とある悲しみの過去の記憶によると、自分で想定するようなシチュエーションにはならないからイメージトレーニングは無意味らしい。俺の幻想は殺される前から死んでいる。
要は行き当たりばったり、出たとこ勝負である。今日みたいな。
826:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/07(水) 01:54:31.82 ID:aeWauGybo
>>822
時間が過ぎ去るる
→時間が過ぎ去る
ダメだ眠い
827:名無しNIPPER[sage]
2015/10/07(水) 02:24:49.92 ID:gWgGi/C2o
起きたらまだ続くのか、幸せだなおい!
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