過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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842:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/07(水) 07:44:40.77 ID:aeWauGybo
まだ誰も来ていない改札前で一人佇み、駅の構内を眺める。彼女は毎日ここを通って学校に来ているのだなと考えてみたが、降りたこともある駅なので別に感慨深くもなんともなかった。

何もせずにぼんやりと待っていると、やがて見知った姿の女子が改札から出てきた。清楚で柔らかく感じる、実に女の子らしいシルエット。

「あ、葉山先輩。こんにちは、早いですねー」

いろはの態度は昨日の俺とのやり取りの後も、気にしていないのか、気にしていることを見せないようにしているのか、まったく変わらなかった。俺は後者だろうなと思った。

彼女は俺と理由は違えど、人と深く関わることをなるべく避けているように感じていた。

そうしたくないというわけではないだろうが、不必要に他人のパーソナルスペースに踏み込むことはしない子だと思っていた。


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