過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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890:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 16:48:33.38 ID:kAKMmD4ho
「おぉー、雪だー」
「さ、寒い……」
雪ノ下は肩を震わせながら、寒風に煽られて暴れまわる黒髪を手で懸命に押さえ込もうとしていた。
「じゃあこうしようよ」
由比ヶ浜は俺と雪ノ下の間で、二人の腕を抱き抱えるように掴み、寄せる。
「近い……」
「いや近い、近いから」
「えへへ、三人ならあったかいよね」
俺と雪ノ下の言葉はお構いなしに、真ん中の由比ヶ浜はさらに強く身を寄せる。この細い腕のどこにそんな力があるのか、抗うことができない。いやこれ俺の力が入ってないだけだな。
「雪、積もるかな?」
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