過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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898:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 16:55:56.41 ID:kAKMmD4ho
「ん、まぁ……そうだな」
俺が言おうとしたことそのまんまだったので少し驚いてしまった。伝えようとしたのは、ちゃんと自分で考えた、というその一点だったからこれでいいはずだ。
「そう……」
雪ノ下はそれきり問うことなく、ただ静かにそう言った。続けて、手のひらのシュシュから顔を上げ、微笑んだ。
「ただの御礼でも……。私は、嬉しいわ。ありがとう」
「うん……。大事にするね。ありがと、ヒッキー」
由比ヶ浜は俺を見つめながらシュシュを大事そうにそっと胸に抱いた。
そこまで喜ばれると、嬉しさに加えて若干申し訳なくも思ってしまう。クリスマスという建前がある今日まで、俺はただのお礼すらできなかったのだから。
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