過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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903:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 17:01:52.87 ID:kAKMmD4ho
長い睫毛に雪がかかる。
掲げた手には、青い花。
開かれていた掌が閉じ、きゅっと握られる。
何かを掴もうとしたように見えた。
触れれば解けてしまう雪か。見えなくてもそこにある、届かない星か。
「今度は何食べようかー、ヒッキーは何がいい?」
知らず、見惚れていた。由比ヶ浜の声で我に返り、慌てて適当に思い付いた食べ物の名前を言うと、彼女は呆れたように微笑んだ。
気恥ずかしさに身を縮こまらせ、ポケットに手を突っ込んだところではたと気づく。
…………んん?スマホがねぇぞ。
やべぇどこ行った。あれがないと連絡どころじゃ……。
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