過去ログ - 【艦これ】神通「姉さん、朝ですよ!」川内「嫌だあああ起きたくない!」
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27:名無しNIPPER[saga]
2015/07/01(水) 21:58:23.56 ID:+srPNJQq0


「それは命令?」

「あぁ命令だ」

「……了解」

 川内は提督の座るベンチから少し離れた地面に座った。
 それを見た提督は「嫌われてるなぁ」と苦笑いしながら手にしていた飲み物を川内に投げる。

「敷波は少しだけショックを受けていたが、初めての接近戦だったんだ。あれで済んだなら運が良かった」

「よく言うよ。阿武隈が聞いたらなんていうか」

「まぁ接近させた方が悪いとあいつなら言うだろうな。でもお前もわざとそうさせたわけじゃない」

「見ていたみたいに言うね、提督」

「ずっと見てきたからな」

 「お前の事を」という言葉は提督の喉から出る事はなかった。でもその意味は川内には伝わってしまう。

「川内。お前、艦娘止めたいか?」

「何よ突然」

「最近のお前の訓練を見ていてな。実力はあるのにやる気はない。しかも大本営に送るデータの測定の時だけは合格ラインぎりぎりの数値ぴったりをたたき出す。秘書艦でもないのにどこから情報を仕入れてくるやら」

「落ちこぼれが必死になって出した点数をそんな見方するなんて提督はひねくれているね」

「付き合いが長いと癖ってのは移るらしいぜ」

「なら叢雲のが移ったのね、納得したわ」

「かもしれんし違うかもしれん」

「……もし。私が辞めたいって言ったら貴方はどうするの?」

「ここを去った後の面倒くらいは見てやる。戸籍が無いと仕事にも就けないだろ。働き口と住む所の保証人くらいにはなってやるよ」

「提督はどうして欲しいの」

「俺はただお前に忘れ物を返したいだけだ」

「忘れ物?」

「あのマフラー。人が折角改二改装記念にくれてやったのに捨てたろ。神通が拾って持ってきてな、今俺が持っている」

「捨てて」

「嫌だね。今は俺のものだ。だからそれは聞けない」

「ならもう私の忘れ物じゃないでしょ」

「お前の忘れ物は別だよ」

「は?」



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