過去ログ - 【艦これ】神通「姉さん、朝ですよ!」川内「嫌だあああ起きたくない!」
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3:名無しNIPPER[saga]
2015/06/29(月) 22:19:46.46 ID:O8abzUZZ0
 食堂でパジャマ簀巻きを披露した川内はようやく観念したのか、朝食を済ませると制服に着替えて訓練場の桟橋に来ていた。

「さて、それじゃあ簀巻きちゃんがだだ捏ねる前に始めちゃおー!」

「那珂ぁ、簀巻きちゃんはやめてよ!」

「川内ちゃんが悪あがきするのがいけないんだよー」

「う、うるさいなぁ! 嫌なものは嫌なの!」

「はいはい、姉さんも那珂ちゃんもそこまでね。それじゃあ今日も艦隊運動から始めますよ」

「うぇーい……」

 神通は普段こそ温厚で恐怖の欠片もない物腰をしているが、その足を水面につけた瞬間から別人と化す。
 鬼の二水戦の名は伊達ではなく、第一線を張っている戦艦ですら彼女の訓練を受けたがる者はいない。

「神通! ちょっと待って! 足釣った! 足!」

「そうですか、なら姉さんの死因は足が釣ったことになりますね」

「最低の死因だと那珂ちゃんは思います!」

「もういやだー! 帰るー! 神通なんか嫌いだー!」

「姉さん、流石にそれは傷つきました。なので私の傷が癒えるまで訓練は続きます」

「え!? ごめんごめん! 嘘! 嘘だからやめて許して!」

「嘘でそんな事を簡単に言えてしまう姉さんの根性は腐ってると思います。なのでここで叩き直して置きましょう」

「どっちにしろやるんじゃんか! 嘘つき!」

「すみません姉さん。なら嘘をついてしまったお詫びに之字運動を追加します」

「……グスッ」

「川内ちゃんも懲りないねぇ」

 駆逐艦達が横で訓練を行う中、川内型だけは個別で訓練を行うことが許されている。
 よく言えば個別強化訓練。悪く言えばさらし者。
 そんな光景を陸で見ている影があった。
 この鎮守府の提督とその秘書艦叢雲。

「相っ変わらずグイグイやらせるわねー神通ってば」

「お前はあの訓練耐えられるか?」

「無理ね。眠気に負けて居眠りしちゃうもの。気付いたら終わってそうね」

「言うじゃないか秘書官様は」

「なんならアンタも参加してくれば? 司令官は現場を理解することも重要よ」

「叢雲は私に溺れて来いと言っているのか?」

「あら、なら泳げばいいじゃない」

 提督と叢雲は時折この訓練を見学しに来ていた。

「お前から見て川内はどうだ」

「駆逐艦にしては大きいわね。ブイにしては騒ぎ過ぎだわ」

「辛辣だなぁ……まだ使えんか」

「あの子も私と同じく初期からここにいるのにね。あの性格どうにかならないのかしら」

「夜戦をやらせれば単独先行。昼戦では動く的……か」

「筋は悪くないのにね、勿体ない話だわ」

「艦娘の中でも宜しくない噂が流れているそうだな」

「どっちの噂のこと? 解体されないのは提督の愛人説? それとも妹の功績に縋る姉説?」



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