過去ログ - 【艦これ】神通「姉さん、朝ですよ!」川内「嫌だあああ起きたくない!」
1- 20
53: ◆tbwnV7sn12[saga]
2015/07/04(土) 19:58:33.06 ID:dxDIzmWo0

 川内は桟橋から海に降りた。久々に火を入れた艤装だったが、旧型の缶よりも調子が良かった。まるでおかえりと言われているようで嬉しくなった。
 川内に続いて他の面々も海に降りていく。

 桟橋から少し沖に出ると、川内は振り返って吹雪達と向かい合った。

「さて、君らの主砲には実弾が入っているから、それで四人対私で模擬戦をするよ。」

 皐月が抗議する。

「出来ないよ! 危ないじゃないか!」

 しかし、川内は煽っていく。

「皐月。それは私に当てられるって事? それとも戦力差がありすぎて相手にならないってこと?」

「そうじゃないよ! でももし当たったら……」

「大丈夫だよ。提督には許可を取ってあるし。もしもの為にあそこに神通と那珂もいるから」

 先ほどまで川内達がいた桟橋の横に神通と那珂。二水戦の第十六駆逐隊と四水戦の第二駆逐隊。
 そして敷波が模擬戦の観戦に来ていた。

「多分提督と叢雲もどこかで見ていると思うからかっこ悪い姿は見せられないよ!私の主砲はペイント弾が入ってるから安心してね」

 そういうと川内は吹雪達から少し距離を置いた。

「状況は哨戒任務中に深海凄艦の軽巡型が一隻強襲してきた。本部はこれを撃滅せよと命令した。」

 そう説明しながら手にした14cm単装砲を構える。

「言っておくけど、私は沈める気で行くからね。手抜いてると怪我するよ」

 川内の放った気迫に皐月は咄嗟に砲を構えた。吹雪白雪初雪もそれに習って陣形を取る。単縦陣。

「開戦合図は神通の発砲。終了条件は私の中破か君らの全滅だよ」

 川内は空に向けて主砲を向ける。それを目印に神通が主砲を水面に構えた。
 那珂は一緒に見ている駆逐艦達に声をかけた。

「よっく見てなよーうちの鎮守府のトップの本気が見れるからねー」

 その言葉に敷波が意外そうな声を出した。

「え? 川内さんが?」

 神通が困った様に答える。

「残念ですが、私の訓練をあんなにふざけて受けられるのはこの鎮守府では姉さんと叢雲さんくらいです」

「でも、横で見てたらそんなに凄く見えませんでした」

「それは敷波さんがそういう所しか見てないからですよ。今日はそれ以外が見れます」

 敷波も神通や那珂にそう言われては言い返せない。少しだけムスっとしながら川内の方に向き直った。
 那珂が独り言で「やっぱり川内ちゃんは損してるなー」と言っていたが聞こえない振りをした。
 そうしている間に神通は開始の合図の砲撃を水面に向けて撃った。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
213Res/176.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice