270: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2015/08/03(月) 22:00:09.75 ID:pZ2c0fHa0
それを吹き飛ばす、音がした。
ガァン!と大きな音。
勢いよく開いた訓練所の扉。
監督も赤城も、驚いてその音のした方を見る。
その視線の先には、肩で息をする提督。
走り込んで来たのだろうか。
提督『……し、失礼する……』
なんとか息を整え、敬礼する。
監督『……何事だ』
提督『訓練中ですまないが、赤城を借りるぞ……
火急の用だ……!』
監督『なーー』
提督『おい、赤城!そこでぼーっと突っ立って無いで、とっとと艤装を外して私の部屋に来い!』
言葉を発そうとする監督を遮り、普段より厳しめの、焦ったような声で赤城に命令する。
赤城『はい、承知いたしました』
赤城は素直に頷いた。
提督『邪魔をした。では、急ぐので!
御免!』
監督『あ、ああ……』
勢いのあまり呆気に取られる監督にもう一度敬礼すると、提督はまた走って訓練所を出た。
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