653: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/20(水) 19:54:49.86 ID:lxNirJAXO
◇
翌日からも。
赤城は来る日も来る日も訓練を続けた。
654: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/20(水) 19:55:59.16 ID:lxNirJAXO
数週間を経て。
赤城『……』
赤城はボロボロになっていた。
655: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/20(水) 19:57:20.48 ID:lxNirJAXO
それに対する提督の対応は、非常に冷ややかなものだった。
提督『……まだ、格納庫に艦載機は残っているだろう』
赤城『っ……』
656: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/20(水) 19:58:18.21 ID:lxNirJAXO
提督『……何?』
赤城『……私じゃなくても、いいんじゃないですか』
海面に四つん這いになりながら。
657: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/20(水) 19:59:05.58 ID:lxNirJAXO
言うべきではない、言ってはいけないと思っていても。
疲弊した心は、それを止める堰たり得ない。
しんどい。報われない。
658: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/20(水) 19:59:39.07 ID:lxNirJAXO
赤城『……提督、あそこから見ている連中からどう見られているかご存知ですか?』
提督『……』
赤城『あなたは……あなたはっ……!フネを娼婦にしてる男だとかっ……!
659: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/20(水) 20:00:24.19 ID:lxNirJAXO
赤城『同情ですか……?地位ですか……?名誉ですか……?
報告しないのは、他の人間に追い抜かれるのが、嫌なのですか……?』
提督『……』
660: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/20(水) 20:00:55.02 ID:lxNirJAXO
赤城『……私は……貴方が休みの時間を削って、私の訓練に出ている事を知っています……』
まともに休みを取れていないことも。
でも。
661: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/20(水) 20:01:36.20 ID:lxNirJAXO
提督『……立て、赤城』
赤城『……』
提督『お前は立ち上がらなければならない』
662: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/20(水) 20:02:05.72 ID:lxNirJAXO
提督『ここの戦闘が落ち着いたら、迎えが来る。
そしてお前は処分される』
赤城『……』
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