66: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2015/07/06(月) 23:17:30.52 ID:8D+Av6hA0
足柄「……あーあ。
こんな事で……嫌われ、ちゃったかな」
こういう時、いつもなら足柄が間を持たせるのだが。
今回は本人が沈んでいるせいで、船渠を長い沈黙が支配する。
鳳翔「……足柄さん」
静寂を破り、鳳翔が静かに語りかけた。
鳳翔「とりあえず、上がりましょう」
足柄「……」
鳳翔「そして、破片を片付けに行きましょう。
そのあと……皆で謝りに行きましょう」
足柄「……」
鳳翔「こんな事で、提督はあなたを嫌いませんよ、きっと」
足柄「こんな事、じゃ無いのよね……きっと」
鳳翔「?」
足柄「おフロで金剛さんと話してたんだけど……聞こえてたかしら。
ほら、演習の時。提督が隼鷹を庇ったじゃない」
鳳翔「はい」
足柄「提督を部屋まで運んだ時、艦娘は丈夫だから、庇わなくて大丈夫って言ったのよ。
そしたら、そういう問題じゃないって。
痛い事は良くないってさ」
鳳翔「……」
足柄「あたしはそれ聞いてたのに、また『艦娘は丈夫だから』って言っちゃったから。
……多分、皆が思ってる以上に、あの人は艦娘を大事にしてるわよ」
鳳翔「……」
足柄「……ほんと、何やってんだろね、あたし。
……ごめんね、そろそろあがろっか」
最後にもう一度ため息をついて、足柄は湯船から上がった。
他の面子も、気まずそうにその後へ続く。
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