過去ログ - くびのはなし
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15: ◆fh8RBRxwxc
2015/06/30(火) 04:55:24.40 ID:DAoM3V/So
「さて、今日も少女の名を探すとしよう」

ころころり

「うむ、髪が短いと転がりが速くなる」


16: ◆fh8RBRxwxc
2015/06/30(火) 04:56:00.82 ID:DAoM3V/So
「ここは図書館かな?」

ざわざわ

「ふむ、私は図書館は得意ではないのだが、これも少女の『名前』を知るためだ、行ってみよう」


17: ◆fh8RBRxwxc
2015/06/30(火) 04:57:03.93 ID:DAoM3V/So
「やあ、本の諸君」

「首よ、我が名は『ディータ家に伝わるアントレクホッズの活用』」
「我が名は『いしのあたがるこうし』」
「『勝負への第百八十七の序曲』」
以下略



18: ◆fh8RBRxwxc
2015/06/30(火) 04:57:37.66 ID:DAoM3V/So
「しかし、名乗ってしまった本の中に人名事典でもあったのだろうか」

「私は少女の『名前』を知ってしまった」

「これは大きな進展だ、しかしそうなると、急いで事を進めなければ」


19: ◆fh8RBRxwxc
2015/06/30(火) 04:58:37.22 ID:DAoM3V/So
「ふむ、あの本たちの中には随分と物知りがいたようだ」

「見る物のほとんどの『名前』がわかってしまう」

「しかしこれでは私はパンクしてしまう、ここからは目を瞑って帰ろう」
以下略



20: ◆fh8RBRxwxc
2015/06/30(火) 05:01:47.59 ID:DAoM3V/So
「今日はどうして目を瞑ってるの?目でも痛いの?」

「それは、君の『名前』を知ってしまったからだ」

「あらまあ、どうして」
以下略



21: ◆fh8RBRxwxc
2015/06/30(火) 05:02:55.41 ID:DAoM3V/So
「あら、素敵なお部屋」

「君のために作ったのさ、『テーブル』に『椅子』、『ベッド』に『チェスト』、『パン入れ』に『フルーツかご』、まだまだたくさん取り込んだよ」

「こちらのお部屋は書斎かしら」
以下略



22: ◆fh8RBRxwxc
2015/06/30(火) 05:04:42.92 ID:DAoM3V/So
「ところで、貴方はここでも首だけなのね」

「うむ、私の体は『名前』を名乗ってくれなかった」

「本には書いていなかったの?」
以下略



23: ◆fh8RBRxwxc
2015/06/30(火) 05:06:34.43 ID:DAoM3V/So
「でも、貴方は外に出られて、私が外に出られないのは不公平ではないかしら」

「確かにそうだ、それなら、そこにある鏡に私を連れていって欲しい」

「うん、こう?」
以下略



24:名無しNIPPER[sage]
2015/06/30(火) 05:18:52.73 ID:vBdOPjbVo
大変読みにくく叙述トリック的な仕掛けがあるかと思ったらそうでもなかった


25:名無しNIPPER[sage]
2015/06/30(火) 10:24:53.52 ID:U+Rk7hjyo
クロッカスをブロッサムってのが気に入った




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