過去ログ - 初音ミク「歌でみんなを幸せにするの!」
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35: ◆3pAnlDo7ai4s[sage]
2015/07/02(木) 19:53:31.94 ID:5EerhRuRO
「あう」

その姿を見た途端、何か色々なものが申し訳なく思えてきて目を逸らす。

「ミク……君は自分が如何に重要な存在かを良く理解してない様だね。
機械は代替が利くとはいっても造り直しは無償ではないし、
ーー何より君ほど人間の心に近い個体は君一人だけなんだよ。
万が一壊されでもしたら復元出来る自信が僕にはない」

溜息を吐きながら説教にも聞こえる言葉を紡ぐ細身の男。
男の声は確かな意思表示であるはずなのに、
不思議と「相手に言い聞かせる」要素が酷く欠如していた。
伝えたい事はあるけど、それはどうせ無駄な事だと半ば諦めた様な無気力な言葉。
そんな空っぽの言葉を自身が出させていると思うと、たまらなく申し訳なくて思わず頭を下げていた。

「うぅ……ごめんなさい、マスター。
私、確かに勝手な事ばかりしてました」

「君に私をそう呼ばせたのは我ながら失敗だと思ってるよ。
僕はあくまで初音ミクの二時創作者であって
起源の作者は別人だからね」

白髪の多い髪をぽりぽりと掻きながら
ヨレた服を直す事すらしないだらしない男。

この男こそが、人々が望んで止まなかった
初音ミクの人造人間、ないし、アンドロイドの製作者である。




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