過去ログ - 初音ミク「歌でみんなを幸せにするの!」
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41: ◆3pAnlDo7ai4s[saga]
2015/07/07(火) 18:42:44.63 ID:9SFdtrUNO
「君の想いは正しい。

……いや、正しさの定義なんてのは人それぞれだが
少なくとも僕にとって君は正しい。

当然だな、僕が正しいと思った心を君のナカに入れ込んだんだから」

「それじゃあ・・」

「だが上手くいかないことを繰り返しても、
結局周りに迷惑をかけるし君だって傷つく。

・・僕と同じで、君は頑固で負けず嫌いだからな。

物事を途中で放り出すのは諦めるみたいで嫌なんだろう?」

「うっ……ごもっともで」

彼女の心の製作者である彼にとって
ミクとの対話は自問自答の様なものだ。

自分が正しいと思ったものを忠実に遂行する機械人形。

つまり・・彼にとってミクとは人間の理想の姿。

到底実現不可能な正しさに一縷の望みを賭けて、
機械の彼女に自身の理想を託す。

それが・・彼がミクの心を作った理由だった。



善悪の両在する人間では必ず「悪に優しい世界」に流されてしまう。

例え正しさに揺らぎのない人間がいたとしても、
その考えはきっと多数に淘汰される。

世界は決して白黒の二色ではなく、誰もが自分一人だけの黒塗りの世界を望んでいる。

それはミクを作った男にしても例外ではなく、
「自身の正しさ」という独善からなる一色の世界を夢見る傲慢者なだけ。

誰もが偽善者なのではない。

秩序とは、善とは・・誰もが同じ方向を向いて初めて成し得る理想論。

十人十色という倫理を尊重してしまえば、
どんな清い考えも所詮は主観に成り下がる。

つまり・・この世が多色で溢れる限り、「善」の概念等この世の何処にも存在しない。



・・そう、つまりこれが宗教的な行動の答え。


個人を尊重する限り永遠に全体は纏まらず、
全体的な善の実行には個人という異物を消すしかない。
異端の排除、それ以外では秩序たる善の実施は不可能なのだから。


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