過去ログ - 【艦これ】那智「皆に慕われる提督」
↓ 1- 覧 板 20
109: ◆aKZmxL4TCc[saga]
2015/07/12(日) 22:11:20.40 ID:6pZHP/un0
深海提督「後は貴様だけか?」
深海提督が那智に向けてそう言ったのは、日も大分昇ってきたところである。
そして、深海提督の足元には、何十人もの艦娘たちが倒れていた。体から血を流している者もいれば、腕が奇妙な方向へ曲がっている者もいる。しかし、
この中に死んでしまっている者はいなかった。ただ、激痛のショックで気絶していたり、動けないだけなのだ。
そして、今この場に立っているのは、提督と深海提督、そして那智だけだった。
提督「………………………………」
提督はただ茫然と、この場の惨状を目の当たりにしている。
那智「……急所は外しているな。いつでも急所をやれるチャンスはあったというのに」
那智は、倒れている艦娘の様態を見て口に出す。
深海提督「なぜ、"わざと"急所を外したと思う?」
提督「………………………………」
提督は、答えられない。
深海提督「こいつらに、お前の愚かさを知ってもらうためだ。こいつらが蹂躙されていながらも、お前は俺に砲撃を一発かます事もできたであろうに、
それをしなかった。お前は、艦娘たちを助けなかった非情な男だ。それを、こいつらに知ったまま生きてもらい、お前に失望させる」
提督「………………………………」
深海提督「…それをするためには、那智にも倒れてもらわねばならん」
そう言いながら深海提督は天龍のものだった剣を構えたが、見ると刀身が艦娘たちの血で染まっている。それを見て深海提督は、剣をそのあたりに捨て、
掌から砲身をズズズ、と出す。
那智は身構えるが、そこで横やりが入った。
145Res/122.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。