過去ログ - 【艦これ】那智「皆に慕われる提督」
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19: ◆aKZmxL4TCc[saga]
2015/07/02(木) 22:21:14.47 ID:GscigNCn0


提督「これを、受け取ってくれないかな」



 箱の中で輝く銀色の指輪を那智に見せて、提督はそう言った。これが、ケッコンカッコカリである。

 那智は、ふぅと溜め息をついて、指輪を受け取る。

那智「…ああ、受け取るよ」

提督「…よかった」

 那智は受け取った指輪を左手の薬指に嵌める。その瞬間、那智の体の中から何かが解放されたような気持ちになる。

那智(能力の上限が、解放されたせいか…)

提督「気分はどうだ?」

 提督に聞かれる。どうやら表情に出ていたらしい。

那智「うむ、悪くない気分だ。自分がさらに強くなれたような気がする」

提督「そうか、それはよかったよ」

那智「ちなみに、何故私のケッコンカッコカリをする順番が一番最後なんだ?」

 今日まで、那智以外の艦娘は全員提督とケッコンカッコカリをしていた。何故、自分が最後なのか?それが気になった。

提督「楽しみは最後に取って置く物だろ?」

 提督のその爽やかな笑みと共に告げられた言葉に、那智はフッと息を吐く。

 しかしそこで那智は、先ほどの古鷹の事を思い出す。

那智「それよりも貴様、また色事に及んだのか」

提督「………古鷹に迫られて、ね」


 この鎮守府で提督がケッコンカッコカリしているのは、既に100人を超えている。提督はその中の実に6割以上と、肉体関係を持っていた。

 那智がこの鎮守府に初めて着任してからこの事実に気づいた時、那智は怒り狂った。司令官のくせに、何を考えているのかと。しかしこの提督は、

その時那智にこう返していた。

提督『艦娘の皆は国のために戦う兵器だが、俺からすれば皆普通の女の子だ。その女の子が、深海棲艦との戦いで疲労を重ねて女の子である事を忘れる。

   そうならなくするためなら、俺は何でもする覚悟だよ。皆が女の子であるという事を忘れてほしくないから』

 この提督は、基本的に艦娘達の意要望を否定する事はほとんどなかった。軽巡洋艦・重巡洋艦・戦艦の娘達からは体を求められる事もあるらしい。最初、

那智はこの提督の言葉を馬鹿げていると一蹴した。しかし、鎮守府の皆がこの提督の事を真に慕っている様子を見て、徐々に提督の意志を受け入れ始めた。


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