過去ログ - 【艦これ】那智「皆に慕われる提督」
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4: ◆aKZmxL4TCc[saga]
2015/06/30(火) 21:58:33.84 ID:iNx9Nh7s0
 川内はそう言いながら、長門の顔を覗く。だが、長門の顔に困惑は無い。それは、俗に言うドヤ顔だった。

長門「だが、あれで終わりだ」

 長門はタ級、のさらに向こう側を指さす。

川内「?」

 川内は、タ級の発する煙のせいで長門が指差すものが見えないのか、目をよく凝らす。すると、煙の向こうに、1人の艦娘が佇んでいるのが見えた。

川内「あ、もしかして」

赤城「その通りよ。私の艦載機で敵を倒せたら万々歳だったけど、あの人がもしものためにって、自分からあそこに待機していたの」

 その艦娘は腕を、すいと前に構える。合わせる照準は、もちろん戦艦タ級。この距離で外すはずがない。

 タ級は、長門達の仕草に気づいて後ろを振り向いたが、もう遅かった。

 ズドォォォン!と、心地よい砲撃の音が響き、戦艦タ級の背中に砲弾が直撃し、炸裂する。

戦艦タ級「…………………!」

 タ級は、何か人には理解できないような言語を呟きながら、海の底へと沈んで行った。その様子を見て、タ級に止めを刺した艦娘はため息をつく。

那智「ふぅ…」

 その艦娘、那智は、辺りを見回して他に敵影が無いかを確認する。やがて、敵影がいないのを確認して、長門達の下へ戻ってきた。

長門「見事だったぞ、那智。タ級に気づかれずに後ろに待機するとはな」

那智「いや、長門の砲撃や、赤城の艦載機による攻撃あってこそ、私が止めを刺す事ができたのだ。ありがとう」

 那智は長門と赤城に笑いかける。那智の珍しい笑顔を見て、長門は顔をわずかに赤らめて顔を背ける。

長門「いや…その…。お前が笑いかけると、こっちが照れくさくてしょうがない」

赤城「確かに、ね。那智も最初に来た時に比べれば、少しは笑うようになったわね」

那智「おいおい、私はそこまで仏頂面だったか?」

 那智達3人が和気藹々と話していると、川内がぶーと、頬を膨らませる。


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