過去ログ - 仕事を辞めた俺は超自然現象対策室に再就職した　最終章・後編 -SS速報VIP

過去ログ - 仕事を辞めた俺は超自然現象対策室に再就職した　最終章・後編

↓ 1- 覧 板 20

31:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 02:02:55.32 ID:Qlp0FJaV0

　あれは何だったのだろう。
　夢や幻の類だったのかもしれない。
　でも……　妙な現実味を帯びていた。

32:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 02:06:19.29 ID:Qlp0FJaV0

　だけど――　私は救われた。

　そんな気がした。

33:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 02:12:46.70 ID:Qlp0FJaV0

　１１月某日、今日も朝から寒い。
　日々は無常にも刻々と過ぎていく。
　事件を解決する一心で焦燥に駆られる私たち対策室の面々とは裏腹に、ビル街の大通りは早くもクリスマスの色をポツポツと表し始めた。

以下略

34:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 02:17:37.37 ID:Qlp0FJaV0

「すまない、それじゃ一本いただく」
「――うぃっす」

以下略

35:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 02:26:07.98 ID:Qlp0FJaV0

「教団、黒は黒……　真っ黒っすね」
「ああ、予想はできたが……　それを遥かに超えていた」

以下略

36:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 02:30:14.79 ID:Qlp0FJaV0

「多分……　神山さんっすよね」

　煙を吐き出して、聡太は一人呟くようにボソッとこぼす。

以下略

37:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 02:33:42.16 ID:Qlp0FJaV0

「なあ――　聡太」
「どうしたんすか？　姐さん」
「私たちは何故現象を封じるのだと思う？」

以下略

38:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 02:36:19.24 ID:Qlp0FJaV0

「でも、これだけは言えます」

　やがて思いついたように、虚空に置いた視線を隣の私へと向ける。

以下略

39:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 02:38:18.04 ID:Qlp0FJaV0

　人は醜い――　人同士利用し合って、傷つけて傷つけられて、そして現象という存在を生み出し、それさえも利用する。

　けれど……　醜いばかりでもなかった。

以下略

40:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 02:40:50.81 ID:Qlp0FJaV0

――北海道だ。

　広大な会議室に整然と並べられた長テーブルとパイプ椅子。

以下略

41:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 02:42:29.66 ID:Qlp0FJaV0

――遂にここまで来たか。

　遂にここまで来られた。

以下略

98Res/153.69 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ