過去ログ - 高垣楓「Sea Is A Lady」
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◆eBIiXi2191ZO
[saga]
2015/07/01(水) 18:45:16.13 ID:LvbKK3q50
楓「ところでPさん」
P「はい」
楓「やっぱり、恥ずかしいですね」
P「温泉じゃあ平気だったのに?」
楓「あれはまあ、趣味ですから」
この仕事をはじめて、肌を露出することの抵抗感はいくぶん薄らいだとは、思う。
ただやっぱり、水着ってこう特別ななにか、がある気もするのだ。
趣味に浸る愉しみとは、そもそも比較対象が違うように感じる。
P「じゃあ、やめます?」
楓「いえ」
私は即答で否定する。
楓「Pさんが厳選した仕事でしょう?」
P「ええ、そうですね」
彼はほほを掻いた。
楓「なら、完遂します。私たちは運命共同体じゃないですか」
P「運命共同体、ねえ……ま、そうですかね」
Pさんはプロデューサーで、私はアイドル。
ビジネスライクに見えても、そう割り切ることのできない関係。
それがどうにも歯がゆいことだって、ある。
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