過去ログ - 久「咲、花火をしない?」咲「花火…ですか?」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/07/01(水) 19:57:57.28 ID:m3izbOOO0
今年高校三年生を迎えた久にとって、この夏は休みなど有ってないようなものだった。

大会が終わってからは起きている時間の全てが勉学に費やされていく。

日がな一日部屋に籠って机に向かっている時間は、夏らしさなど感じることもなかった。
以下略



3:名無しNIPPER[sage]
2015/07/01(水) 19:59:57.06 ID:aJZqFwFQO
期待


4:名無しNIPPER[saga]
2015/07/01(水) 20:00:34.09 ID:m3izbOOO0
久よりも二人つ年下の咲は、さ来年久と同じように根を詰めることになるのだろうか。

そう思って、久はその考えを内心笑い飛ばした。

麻雀界から一心に期待を寄せられている咲が、大学なんて目指すわけがない。
以下略



5:名無しNIPPER[sage]
2015/07/01(水) 20:00:39.32 ID:Yq7mkv6GO
久咲かな?期待


6:名無しNIPPER[saga]
2015/07/01(水) 20:05:32.68 ID:m3izbOOO0
中々点火しないライターを諦め、

久は念の為に持ってきていたのだろう蝋燭とマッチに手を伸ばす。

久「そう?昔はやっていたの」
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/07/01(水) 20:07:18.76 ID:m3izbOOO0
垂れた蝋が固まらないうちに、其処に蝋燭を立てる。

暫くそのまま支えていれば蝋が固まって支えずとも蝋燭が立った。

蝋燭から手を離して、久は咲を振り向く。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/07/01(水) 20:09:12.97 ID:m3izbOOO0
一言、二言。

ぽつりぽつりと会話を続けながら花火を次々に消費していく。

二人でするには些か過剰なほどの花火の量があった筈だが、
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/07/01(水) 20:12:08.84 ID:m3izbOOO0
咲「私は結構好きですよ。線香花火」

久「そう?じりじりと待つだけのものは性に合わないわ」

咲「麻雀は悪待ちなのに、ですか」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/07/01(水) 20:14:13.83 ID:m3izbOOO0
咲「残念、です。まるでこの花火が落ちたら夏が終わってしまうような気がして」

二人の間に沈黙が落ちる。

微かにじじ、と線香花火の音がした。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/07/01(水) 20:16:15.73 ID:m3izbOOO0
久「そう…ね。もし受かれば、だけど」

咲「その為に頑張ってるんでしょう?部長は」

語尾を震わせた咲の持つ線香花火の玉が、ぽとりと地に落ちる。
以下略



12:名無しNIPPER[sage]
2015/07/01(水) 20:16:18.85 ID:4n55F6Lko
人を花火にするのかと思ったら違った
平和で良かった


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