過去ログ - 紬「カチューシャ、前髪を上げて。」
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2:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:06:25.35 ID:CuC+Dd1t0
−高校一年生、夏。−
右、左、右、左…と二つの太ももが交互に回転するたび、ぴりぴりと刺激が走り、重だるさが蓄積していって、動きが鈍くなっていく。
3:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:07:01.01 ID:CuC+Dd1t0
夕方といっても真夏の日射しは厳しい。
”明日の関西地区一帯は、最高気温が軒並み35度を超えるでしょう”。
4:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:07:48.55 ID:CuC+Dd1t0
「ムギ・・・だ、大丈夫か…?変わろうか?」
「…だい じょう ぶ! あと・・・もう ちょっとだから…大丈夫!頑張る!」
5:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:08:40.92 ID:CuC+Dd1t0
6:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:09:51.12 ID:CuC+Dd1t0
高校ではじめた軽音部。
そこでできた友達と、休みの日に二人きりで会うのはこれが初めてだった。
7:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:10:44.53 ID:CuC+Dd1t0
「偶然だな。ムギも買い物?」
「うん。ちょっとね。澪ちゃんも?」
8:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:11:14.79 ID:CuC+Dd1t0
そういえばこの間、部室でふたりがそのロックバンドについて話していたような気がする。
流行りの音楽も、外国のロックバンドも、わたしは全然詳しくない。
話題のアイドルも、有名なお笑い芸人も、わたしはちっとも知らない。
9:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:11:42.58 ID:CuC+Dd1t0
「…で、すっごくいいんだよ。ムギもよかったら聴いてみて欲しいんだ」
アーケードを抜けると鋭い日射しが目に入って、一瞬顔をしかめる。
日傘を広げる。影になって隠れてしまっても、熱量を帯びた彼女の目の輝きは隠せていなかった。
10:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:12:49.50 ID:CuC+Dd1t0
「ムギ、帰りは電車?」
「うん、そうだけど」
11:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:13:39.29 ID:CuC+Dd1t0
「かわいいね」
「…?なにが?」
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