過去ログ - 紬「カチューシャ、前髪を上げて。」
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29:けいおんSS[sage saga]
2015/07/01(水) 22:29:37.08 ID:CuC+Dd1t0

…そんないつもの調子でだらだらとお茶にお菓子におしゃべりを続け、ようやくひと段落してさてそろそろ練習を……というタイミングで、

「あら?あなたたち、まだ残ってたの?」

扉が開いて、現れたのはさわ子先生だった。

「大丈夫ですよ。先生の分のケーキ、ちゃんと残してありますから」

ムギがそう言うと先生は少し微笑んで、でもすぐに真剣な表情に変わった。

「あら、ありがとう。…でもそれどころじゃないわ。
 今さっき、暴風警報が出たのよ。それで今校舎に残ってる生徒がどれぐらいいるか確認しに回っててるところ」

「えっ、じゃあいますぐ帰らなきゃいけないんですか?」

「ううん。この嵐の中を帰すのは危ないから、できればおうちの人に連絡して迎えに来てもらって。
 どうしても連絡つかなくて迎えのない生徒は先生たちで送っていくから」

今日も練習できない……でもこんな緊急事態じゃ仕方ないか。
あきらめてケータイを取り出し、電話をかけようとすると…


”圏外”


「うそ」

「台風のせい?」

「そうとしか考えようが…」

「おかしいわね……さっきまでそんなことなかったのに」

「仕方ないじゃーん。じゃあみんなさわちゃんの車でかえろうぜー!」

「一度にみんなが乗れるほどわたしの車は大きくないの!それに…」

先生は渋々といった調子でため息をついて言う。

「他に校舎に残っている生徒もいるから。あなた達はその後。しばらくここで待ってなさい」

それまで待機。



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