過去ログ - 万里花を愛でるニセコイSS「モウドク」
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14:名無しNIPPER
2015/07/02(木) 00:26:38.27 ID:Hi1Nl0Jz0
鍋も、フグ飯も、天ぷらも、その味はまさしく絶品だった。
これは自分たちの分を残さず平らげられても仕方がないと、楽も納得せざるを得ない。

向かいでは幸せそうな表情で、万里花をぱくぱくと料理を口に放り込んでいる。
九州の一部やフグの本場下関では、縁起をかついでフグのことを「ふく」という、と料理をしている最中に万里花が教えてくれたけれど、まさしく食べた人に福を運んでくる幸福の魚に違いなかった。

この一杯を平らげたらおかわりしよう、と思いながらご飯をかき込む楽を、そっと下から万里花が覗き込む。

もっと自信を持っても良さそうなのに、ちょっとだけ照れくさそうにしながら楽に尋ねる。

「らっくん……おいしかと?」
「う、美味いに決まってるだろ……」
「ふふ、よかった」

その様子があまりにも可愛くて、楽は自分の心臓の鼓動が早まるのを感じていた。


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