過去ログ - 【艦これ】キスから始まる提督業! @巻下【ラノベSS】
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117: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/07/05(日) 20:48:09.79 ID:v4pUu0Tbo
おそらく今、彼女はそれを登っているのだろう。

『ミカサ』の甲板中央で僕と艦娘一同は、ただただ無言で待つ。英雄の帰還を。


以下略



118: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/07/05(日) 20:49:56.17 ID:v4pUu0Tbo
「瑞鶴っ、瑞鶴〜!」


翔鶴さんが妹の名前を呼びながら駆け寄って、そのまま瑞鶴さんを抱きしめる。

以下略



119: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/07/05(日) 20:50:30.41 ID:v4pUu0Tbo
「翔鶴、あなたは少し落ち着きなさい」

「瑞鶴、みんなあなたを出迎えるために待っていたのよ」

「え、私を?何で?」
以下略



120: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/07/05(日) 20:51:53.50 ID:v4pUu0Tbo
「瑞鶴さんが敵のボスを倒してくれなかったら、この作戦の勝利は無かったよ」

「戦艦『ミカサ』も僕たちも…みんなこの海に沈んでいただろうから」


以下略



121: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/07/05(日) 20:52:46.15 ID:v4pUu0Tbo
「奇跡の戦艦ならぬ、奇跡の空母ですね」

「はい、赤城さん!」


以下略



122: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/07/05(日) 20:53:47.94 ID:v4pUu0Tbo
「あ、ちょっとキミ。何笑ってんのよ!?」


そう言って僕に詰め寄ってくるのは、この状況を何とかして欲しいからだ。

以下略



123: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/07/05(日) 20:54:43.25 ID:v4pUu0Tbo
「でもやっぱり、それは最後の瑞鶴さんのあの働きがあってこそなんだ」


いくら瑞鶴さんが照れようとも、そればっかりは否定出来ない。僕が、させない。

以下略



124: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/07/05(日) 20:55:37.50 ID:v4pUu0Tbo
「で、でも。どうすればいいの?」

「みんなの方を見て、手を振ってあげて」


以下略



125: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/07/05(日) 20:56:19.36 ID:v4pUu0Tbo
そんな光景を見て。

ああ、成った、と僕は思った。

自然と赤城さんの方を見ると、彼女もまた僕の方を見ている。
以下略



126: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/07/05(日) 20:57:28.04 ID:v4pUu0Tbo
…だなんて。

横須賀鎮守府の、僕たちがこんな綺麗なお話の終わり方をするなんて、ある訳がなくて。


以下略



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