過去ログ - 【Zガンダム×艦これ】雷「大尉、元気出して!」クワトロ「……うむ」【その2】
1- 20
773: ◆jIEqZKD2vo[saga]
2015/07/13(月) 03:20:55.50 ID:svls3bTl0


女性「私は当時、ジオニックの整備士で……そこで知り合った彼は、ア・バオア・クーの戦いでなんとか生き残り、月に逃げ延びました。敗戦国民として肩身は狭かったですが、平和に過ごせていたと思います……ですが、デラーズフリートの蜂起で、ジオン国民含むスペースノイドは、ティターンズの迫害の対象になりました……この月でも」

ガトー「……っ」

女性「彼は……デラーズフリートに参加していた、アナベル・ガトー少佐を尊敬していました。彼の部隊に配属されて、部下であったことが自分の誇りだと……いつも、嬉しそうに」

ガトー「ビスレィ……が……」

女性「ティターンズの暴挙が続く日々の中……誰かが言ったんです。『アナベル・ガトーは余計なことをしてくれた』って。彼は当然反論しました……『ガトー少佐には、そうしなければならない理由があったんだ』、と……その程度の、柔らかい反論を……けれど……」

ガトー(止めろ……止めてくれ……)

女性「その場所には、ティターンズの暴挙で家族や財産を失ったジオン系の人達が多く居ました……彼らの逆鱗に触れてしまったビスレィさんは……彼らのリンチにあって……そのまま……」


ガトー(あ……ああ……ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ)


ガトー「…………辛いことを思い出させてしまい、申し訳ない」

女性「いえ……ビスレィさんの死を悼んでくれる人が私以外にもいるなら、きっと彼の魂も安らぐと思いますから……では」ペコリ







夕立「……少佐、さん?」
ガトー「は、はは……はははははははははははははははは!」

ガトー「これが……これが私の行動の結末か……大量殺戮者と成り……祖国にも疎まれ……ただ一人、自分を信じてくれた未来ある若者を、守ろうとした国の民に殺され……!」

ガトー「大義はあった……正義もあった……だが、それは……!」

ガトー「己の弱い心を守るだけの……殺人の重圧から解放されるだけの、言葉の鎧に過ぎなかったのだ……!」

ガトー「私が! 私の存在が! ソロモンの悪夢と、エースパイロットと持て囃された私の存在が! ビスレィ二等兵を死に追いやったのだ!」

ガトー「すまん……すまん……ビスレィ……!」

夕立「少佐さん……」








ガトー「うおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――っ!!」







<<前のレス[*]次のレス[#]>>
960Res/343.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice