過去ログ - 【安達としまむら SS】誰かさんと思い出になる日
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7: ◆HFIoP6CH8U[saga]
2015/07/03(金) 18:59:51.23 ID:8OVilpDLO

メールが無事送信され、しまむらの元に届いたことが画面越しに知らされる。


「……はぁ……ああ」

一度送信してしまえば、それとともに私の中で高揚していた気持ちはどこかへとすっぽり抜け落ちてしまう。


その代わりに私を満たすものは、ドロドロとした不安感だった。

黒々として粘度のあるそれが、私の心へ無遠慮に去来してきて胸の奥を満たしていき、息苦しくて窒息してしまいそうになる。


「……………………」

しまむらのことを考えると、私はいつもこうだ。
心が上へ下へと大きく揺さぶられて、少しづつ磨耗していくような感覚をおぼえる。

そのせいで疲弊して、ウンザリしてしまう自分が確かにいる。


ただその反面、磨耗した分は以前よりも自分が丸くなったようにも思える。

そのおかげでしまむらに近づくことができたのならばと、多少苦しくても受け入れられた。




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