過去ログ - 電ですが、鎮守府の空気が最悪なのです
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114: ◆hJ5a7d.jWc
2015/07/12(日) 01:27:07.24 ID:fZL9PryM0
たぶん、私はもう、答えを知っています。だけど知りたくない、確かめたくない。だって、もうそれは取り返しの付かないことだから。

だけど、確かめないわけにはいられませんでした。どうか、違う答えが返ってきてほしい。そう祈りながら、私はその質問を口にしました。

電「霞・・・・・・さん。あの・・・・・・今、LVはいくつですか・・・・・・?」
以下略



115: ◆hJ5a7d.jWc
2015/07/12(日) 01:28:03.19 ID:fZL9PryM0
霞「何言ってんの? 出撃したことないんだから、1に決まってるじゃない!」

・・・・・・そうです、わかりきったことでした。


116: ◆hJ5a7d.jWc
2015/07/12(日) 01:28:29.37 ID:fZL9PryM0
霞『あんたがこの艦隊の旗艦? ずいぶん頼りなさそうね。名前は何? 電? 名前だけは立派なのね』

霞『何やってんのよ、バカ! 旗艦なんだから、私の後ろに下がってなさい!』

霞『バカ、なに大破してんのよ! ほら、手を貸しなさい! さっさと帰るわよ!』


117: ◆hJ5a7d.jWc
2015/07/12(日) 01:29:14.32 ID:fZL9PryM0
あのとき。

提督さんが同名艦を一斉に解体した、あのとき。

果たして、その作業はどれだけの正確さで行われたのでしょうか。
以下略



118: ◆hJ5a7d.jWc
2015/07/12(日) 01:31:41.77 ID:fZL9PryM0
霞『何グズグズしてんのよ! さっさとこの海域を突破するわよ!』

霞『やめてよ、触らないで! これくらいの傷、どうってことないわ! ひとりで帰れるって言ってるでしょ!』

霞『・・・・・・別に、好きにしたら? 私は頼んでないんだから、お礼なんて言わないわよ』
以下略



119: ◆hJ5a7d.jWc
2015/07/12(日) 01:32:08.89 ID:fZL9PryM0
提督さんは、たくさんいた那珂ちゃんの解体を途中でやめてしまうような面倒くさがりです。

資源の管理だっていい加減です。あの無数の解体作業が、ミスなく完璧に終わっていたとは到底思えません。

一体どうして、私はそんなことに今まで気づかなかったのでしょうか。


120: ◆hJ5a7d.jWc
2015/07/12(日) 01:32:59.61 ID:fZL9PryM0
霞『ねえ、電。一応言っておくけど・・・・・・この前は、その、ありがと』

霞『な、何よ。変な勘違いしないでよね! 私はまだ、あんたを旗艦と認めたわけじゃないんだから!』

霞『ま、でも・・・・・・最初よりは、少しはマシになったんじゃない?』
以下略



121: ◆hJ5a7d.jWc
2015/07/12(日) 01:33:55.61 ID:fZL9PryM0
ミスは必ずあったはずです。那珂ちゃんのように、解体し忘れた艦娘だってきっといたはずです。

逆に、間違って解体してしまった艦娘がいたって、なんの不思議もありません。

同名艦のいない艦娘を誤って解体してしまったかもしれません。
以下略



122: ◆hJ5a7d.jWc
2015/07/12(日) 01:34:34.31 ID:fZL9PryM0
霞『今日は遠征でしょ? ほら、早く準備しなさい! あんたが旗艦なんでしょ!』

霞『失敗したからって、気にすることないわよ、電! こんなの、提督の作戦が悪いんだから!』

霞『なに、怒られたの? あのクズ提督! 絶対許さないわ! 電にひどいこと言うなんて!』
以下略



123: ◆hJ5a7d.jWc
2015/07/12(日) 01:35:09.50 ID:fZL9PryM0



霞『電は絶対私が守るわ! あんたは私の・・・・・・友達なんだから!』

以下略



124: ◆hJ5a7d.jWc
2015/07/12(日) 01:35:36.18 ID:fZL9PryM0
電「ああっ・・・・・・あ、あぁあああああっ!」

押し寄せるように涙が溢れてきて、立っていられません。悲しくて、悔しくて、声を上げて泣きました。

どうして今まで気づかなかったのでしょう。私は、大切な友達が解体されてしまったことに、今の今まで気づかなかったのです。
以下略



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