過去ログ - 電ですが、鎮守府の空気が最悪なのです
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204
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◆hJ5a7d.jWc
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2015/07/19(日) 16:52:28.35 ID:sLS4dz7v0
伊勢さんが初めて大破したとき、提督さんはその姿を見てひどく驚きました。
提督「なんか・・・・・・えらい地味だな」
そのときすでに着任していた戦艦の扶桑さんと山城さんは、大破するとすごいです。ここまでするのかと思うほどです。
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205
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◆hJ5a7d.jWc
[saga]
2015/07/19(日) 16:53:02.24 ID:sLS4dz7v0
その後に伊勢さんの大破姿です。服が少し破れて黒インナーが覗いているだけのその姿に、提督さんは大きく落胆しました。
更にその後、金剛さんが来ました。提督さんの好みとは少し違うそうですが、その大破姿は扶桑さん、山城さんに劣らないものです。
提督「別にこれが目的じゃないけど、なんかアレだな・・・・・・伊勢だけ地味すぎて浮いてるな」
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206
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◆hJ5a7d.jWc
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2015/07/19(日) 16:53:39.87 ID:sLS4dz7v0
仮にもし新しい戦艦の人が着任したら、普通に考えて隼鷹さんが艦隊から外れるはずです。
扶桑さん、山城さん、伊勢さんは航空戦艦なので、今のハッピーラッキー艦隊は航空戦力が勝ちすぎています。
ここは砲戦の火力を高めるために、そろそろ戦艦相手に攻撃が通らなくなってきた隼鷹さんを一旦外す、というのがセオリーだと思います。
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207
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◆hJ5a7d.jWc
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2015/07/19(日) 16:54:41.59 ID:sLS4dz7v0
伊勢「早く日向に会いたいなあ。日向さえ来てくれたら、全部上手く行くような気がするのに」
電「どんな人なんですか? 日向さんって」
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208
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◆hJ5a7d.jWc
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2015/07/19(日) 16:55:31.23 ID:sLS4dz7v0
伊勢「日向は私の妹なんだけど、起工日がほんの数日しか違わないから、歳は一緒なの。ほとんど双子みたいなものね」
伊勢「だから性能もほとんど一緒なの。違いは日向のほうが少しだけ足が速いくらいかな」
伊勢「その頃の日本って、まだ戦艦建造の技術が発達してなくて、なかなか世界水準を満たす戦艦が作れなかったの」
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209
:
◆hJ5a7d.jWc
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2015/07/19(日) 16:56:21.77 ID:sLS4dz7v0
ときどき伊勢さんはこうなります。溜まったものが溢れて吹き上がるように、誰彼構わず話したいことを延々と話すのです。
これも伊勢さんが誰からも話しかけられなくなった原因のひとつです。
話しているうちに、ずっと曇ったままだった伊勢さんの瞳がキラキラと輝き出します。その眼差しは私を見ているようで、その実、どこも見ていません。
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210
:
◆hJ5a7d.jWc
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2015/07/19(日) 16:57:13.66 ID:sLS4dz7v0
伊勢「日向がドジっていうのはね、あの子、爆発事故を起こしてるのよ。それも3回も」
伊勢「砲塔爆発が2回と、弾薬庫火災が1回ね。どれも沈んだっておかしくない大事故だったのよ」
伊勢「だけどあの子、そんなことがあった後もピンピンしてるのよ。日向は私と比べてすごく運がいいの」
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211
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◆hJ5a7d.jWc
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2015/07/19(日) 16:58:02.85 ID:sLS4dz7v0
伊勢「それから私たち、2人とも小沢艦隊に配属されて・・・・・・」
電「あ、あの。伊勢さん・・・・・・」
夢中で話し続ける伊勢さんの瞳からは、いつの間にか、大粒の涙がこぼれ始めていました。
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212
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◆hJ5a7d.jWc
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2015/07/19(日) 16:59:46.67 ID:sLS4dz7v0
伊勢「あ、あれ? おかしいな、調子悪いのかな、私・・・・・・」
電「伊勢さん・・・・・・きっと、お酒が回ったせいなのです。もう休んだほうが・・・・・・」
伊勢「待って」
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213
:
◆hJ5a7d.jWc
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2015/07/19(日) 17:01:07.79 ID:sLS4dz7v0
伊勢「そう、その後小沢艦隊ってところに配属されて、捷一号作戦に参加したの」
伊勢「だけど艦載機の生産が遅れちゃっててさ。私と日向に回してもらえる艦載機がどうしてもなかったみたいなの」
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214
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◆hJ5a7d.jWc
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2015/07/19(日) 17:01:39.89 ID:sLS4dz7v0
とうとう、伊勢さんの声に嗚咽が交じるようになりました。
自分が泣いていることを再び忘れてしまったように、伊勢さんは涙を拭うことすらしません。
しゃくりあげて、息を詰まらせながら、それでも伊勢さんは必死になって話を続けようとします。
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