過去ログ - 電ですが、鎮守府の空気が最悪なのです
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210: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/07/19(日) 16:57:13.66 ID:sLS4dz7v0
伊勢「日向がドジっていうのはね、あの子、爆発事故を起こしてるのよ。それも3回も」

伊勢「砲塔爆発が2回と、弾薬庫火災が1回ね。どれも沈んだっておかしくない大事故だったのよ」

伊勢「だけどあの子、そんなことがあった後もピンピンしてるのよ。日向は私と比べてすごく運がいいの」
以下略



211: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/07/19(日) 16:58:02.85 ID:sLS4dz7v0
伊勢「それから私たち、2人とも小沢艦隊に配属されて・・・・・・」

電「あ、あの。伊勢さん・・・・・・」

夢中で話し続ける伊勢さんの瞳からは、いつの間にか、大粒の涙がこぼれ始めていました。
以下略



212: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/07/19(日) 16:59:46.67 ID:sLS4dz7v0
伊勢「あ、あれ? おかしいな、調子悪いのかな、私・・・・・・」

電「伊勢さん・・・・・・きっと、お酒が回ったせいなのです。もう休んだほうが・・・・・・」

伊勢「待って」
以下略



213: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/07/19(日) 17:01:07.79 ID:sLS4dz7v0

伊勢「そう、その後小沢艦隊ってところに配属されて、捷一号作戦に参加したの」

伊勢「だけど艦載機の生産が遅れちゃっててさ。私と日向に回してもらえる艦載機がどうしてもなかったみたいなの」

以下略



214: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/07/19(日) 17:01:39.89 ID:sLS4dz7v0
とうとう、伊勢さんの声に嗚咽が交じるようになりました。

自分が泣いていることを再び忘れてしまったように、伊勢さんは涙を拭うことすらしません。

しゃくりあげて、息を詰まらせながら、それでも伊勢さんは必死になって話を続けようとします。
以下略



215: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/07/19(日) 17:02:10.14 ID:sLS4dz7v0
伊勢「そう、北号作戦の前に悲しいことがあって・・・・・・結局、飛行甲板が取り外されちゃったの」

伊勢「とうとう艦載機は訓練でしか運用できなかったわ。私も日向も、すごく、すごく残念で・・・・・・」

伊勢「それで、北号作戦で、一緒の任務に着いて・・・・・・それから、それからずっと、日向と一緒だったの」
以下略



216: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/07/19(日) 17:02:45.92 ID:sLS4dz7v0
伊勢「あの子は妹なのに、私より全然しっかりしてて、何でも上手くやれるの。私は1人だとダメ、何をやっても全然上手く行かないわ」

伊勢「だから、日向はずっと私と一緒にいてくれたのに・・・・・・ねえ、電ちゃん。日向はどこにいるの?」

もう、伊勢さんは笑っていません。目を真っ赤に腫らせて、ぼろぼろと溢れる涙は相変わらずです。
以下略



217: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/07/19(日) 17:03:34.15 ID:sLS4dz7v0
電「日向さんは・・・・・・まだ未着任なのです」

伊勢「いつ着任するの? もうすぐ? すぐこっちに来るよね」

電「・・・・・・わからない、です。でも、きっとすぐ日向さんは・・・・・・」
以下略



218: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/07/19(日) 17:04:00.76 ID:sLS4dz7v0
伊勢「いいこと思いついたわ。日向がここにいないなら、私から会いに行けばいいじゃない。ねえ、日向はどこ?」

電「あの、伊勢さん・・・・・・もう休みましょう。きっと伊勢さんは疲れているのです」

伊勢「嫌よ。私、日向と一緒じゃなきゃ眠れないの。ねえ、日向がどこにいるか教えてよ。私、会いに行くから」
以下略



219: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/07/19(日) 17:04:26.13 ID:sLS4dz7v0
伊勢「それとも、待ってたほうがいいのかな? 日向なら、私を見つけてくれるかしら・・・・・・?」

電「そ、そうです。日向さんなら、きっと伊勢さんを見つけてくれるのです。日向さんならきっと・・・・・・」

伊勢「そう、そうだよね。早く来てくれないかなあ、日向。私・・・・・・私、寂しいよ」
以下略



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