過去ログ - 電ですが、鎮守府の空気が最悪なのです
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781: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:46:24.54 ID:Lv9/9Z470
隼鷹さんが歩き出しても、私はその場を立ち去れずにいました。あのやりとりの後で、隼鷹さんが平気なわけがありません。

体を引きずるように歩く隼鷹さんの背中を見送っていると、その脚がぴたりと止まりました。

ゴツン。握りしめたままの拳を、隼鷹さんは力任せに壁へと叩きつけました。
以下略



782: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:46:50.07 ID:Lv9/9Z470
小休止


783: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:54:12.66 ID:Lv9/9Z470
提督「よーし、じゃあ今日もハッピーラッキー艦隊は演習と出撃に……どうしたお前ら、元気ないな」

電ですが、ドックの空気が最悪なのです。

翌朝の目覚めは最悪でした。というかほとんど寝ていません。昨夜はそれ程いろいろなことがありました。
以下略



784: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:54:47.35 ID:Lv9/9Z470
提督「みんな調子よくなさそうだが、それが任務に響かないようにな。それではぼちぼち出発してくれ」

扶桑「……はい」

霧島「提督、ちょっといいですか?」
以下略



785: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:55:34.92 ID:Lv9/9Z470
霧島「私、一刻も早く皆さんのお役に立ちたいんです。それにはLVを上げることが最優先だと思っています」

霧島「旗艦にしていただければ経験値が割増でもらえて、それだけLVも早く上がります。どうかお願いできませんか?」

扶桑「い、嫌よ! あなたなんかに旗艦の座を渡すなんて、それだけは絶対に……!」
以下略



786: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:56:11.29 ID:Lv9/9Z470
生前の扶桑さんは戦艦であるにも関わらず、旗艦になったことが1度もありません。

ですので、念願叶ってようやく得た旗艦の座に強い執着を持っています。

そんな彼女から旗艦の座を奪う、それがどれだけ残酷なことか、提督さんにはわからないのでしょうか。
以下略



787: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:57:01.11 ID:Lv9/9Z470
提督「さあさあ、そろそろ行ってくれ。演習相手の艦隊を待たせるんじゃない」

霧島「了解です。それでは皆さん、行きましょう」

山城「ちょ、なんで霧島さんが仕切っているんですか! この艦隊の旗艦は……」
以下略



788: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:57:30.23 ID:Lv9/9Z470
昨日の隼鷹さんとの件を思えば、赤城さんの機嫌が良いなんて不自然極まりないことです。絶対に良くないことがあるに違いありません。

赤城「そうですね、今朝は調子がいいです。昨晩は睡眠中に起こされたりもしましたが、その後はちゃんと寝れましたし、朝ご飯も美味しかったです」

電「そうですか。良かったですね、朝ごは……えっ、朝ご飯!?」
以下略



789: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:58:18.31 ID:Lv9/9Z470
ただ、彼女の機嫌がいいときは比較的おとなしいだという事実もあります。今日の鎮守府は少しばかり安全でしょう。

出撃していく赤城さんの背中を見送りながら、今のやり取りがおかしいと気づくのにそう時間は掛かりませんでした。

電「……ボーキサイト?」
以下略



790: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:58:54.73 ID:Lv9/9Z470

電「扶桑さんのこと……あまりにも可哀想じゃないですか? もっと扶桑さんのことを思いやって上げてもいいのでは……」

提督「仕方ないだろう。薄々気付いていたが、あいつは多分、旗艦に向いてない」

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