過去ログ - 塩見周子「ガラスの仮面」
1- 20
30:名無しNIPPER[saga]
2015/07/09(木) 20:41:57.45 ID:Cvn5vNaQo

 「気付くと何処かへ置き去りにしてしまって」

 「…………」

 「ようやく捕まえたと思えば、するっと遠くへ飛んでいってしまうんだもの」

速水奏の口から、こんなに感情的なそれが零れる事は無い。
目の前の、見慣れた、見知らぬ娘の声が、耳に刺さる。

 「私ね、貴女の先を歩いてると思ってたわ」

 「うん」

 「だから格好付けて、置いてくわよって立ち止まったの」

この娘の表情は変わらない微笑みで。
その微笑みが誰に向けられたものなのか、あたしには判らなかった。


 「もう、格好付けないから」


あたしの知る限り、速水奏はこの世で一番格好良い女だった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
52Res/33.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice