31:名無しNIPPER[saga]
2015/07/09(木) 21:30:26.41 ID:Cvn5vNaQo
「化粧が崩れても、肩で息をしても、靴が脱げても。もう立ち止まったりしないんだから」
「身勝手だけどさ、置いてかれると寂しーな」
「ちょっと、何を勘違いしてるの?」
拳で背中を小突かれる。
少しだけ痛くて、それ以上にくすぐったかった。
「置いてかれてるのは私。寂しがり屋なのよ? これでも」
「それでもって嘘吐きなんでしょ」
「あら、よく知ってるわね」
「それなりに長い付き合いだかんね、誰かさん?」
笑い合う。
「――これからも速水奏をよろしくね、周子」
頬にキスをして、奏が立ち去った。
正直惚れそうになるから程々にしてほしいね、全く。
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