36:名無しNIPPER[saga]
2015/07/10(金) 14:19:21.29 ID:cFktS4+3o
「何なのか、ね。そんな風によく考える暇も無かったかな」
「ふへー……蘭子ちゃんはどだった?」
「フフフ……戴冠はほんの序曲に過ぎぬ」
(えっと、シンデレラガールって、ゴールじゃないんだなって)
「序曲?」
腕を組んで蘭子ちゃんがむむむと悩む。
ぴったりの言葉を探しているような様子だった。
「帝国も一日には成らぬように、我らは幾多の血に汗の上に立っている」
(私たち一人だけの力じゃなくて、プロデューサーやみんなの頑張りがあってのもので)
「…………」
「然れば玉座とは腰を落ち着ける席ではなく、更なる高みを探す為の櫓であり――」
(だからこそ、みんなの頑張りを代表する為にも、もっと自分を磨かなきゃいけなくて……)
「…………」
「なれば……だから、その……とっても大変だけど、みんなの為にがんばってください!」
「……蘭子ちゃん」
「む?」
「アンタほんと凄いわ。抱き締めてええ?」
「ひゃあっ! だ、抱いてから言わないでー!」
じたばたともがく蘭子ちゃんに構わず、さらさらの髪に頬を埋める。
こりゃシンデレラ筆頭候補にもなりますわ。
この娘たちに負けないように、か。こりゃ気合い入れないとねぇ。
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