過去ログ - 和「私は……病んでいる人間です」
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2015/07/05(日) 19:31:33.10 ID:cXEvxDgx0
 ところで私は皆さん、皆さんと言っていますが、これは……これは誰かに読ませることは想定していないのです。 
  
 この皆さんというのは……いえ、やめましょう、これは滑稽で……そう、滑稽ですが、消さないでおきます! 
  
 あえてです、あえて残すのです。 
21:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 19:37:00.14 ID:cXEvxDgx0
 ときには2 2=4ではなくて2 2=5も魅力的なものです。 
22:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 19:44:27.67 ID:cXEvxDgx0
 そういえば私はこの薄暗い穴倉にこもって半年になりますが……それは例の宮永照のことがあってすぐ後のことになります。 
  
 元々人との付き合いも少なかったのですが、それはよりひどいことになったのでした。 
  
 親友であったはずの優希との関係は最も顕著な例です。 
23:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 19:49:27.42 ID:cXEvxDgx0
 優希はプロになって物凄い活躍をしています。東風で稼ぐのは昔と変わりませんが、後半で逃げ切るしたたかさを得たのです。 
  
 新人王こそ取れませんでしたが、候補に名があがる程度には活躍していました。 
  
 それから私はどうにも昔のように優希と接することが出来なくなりました。理由は分かりませんが、ふと仲良くしようという気持ちが薄れたのです。 
24:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 19:53:40.08 ID:cXEvxDgx0
 私がソープランドに通いつめるようになったのもその時期からでした。女性との接触は私の心を癒してくれました。 
  
 しかしそのソープランドで思いがけない再会をしたのが……最近のことです。 
  
 私は突然思い立って、マホの家へ行きました。 
25:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 19:57:34.56 ID:cXEvxDgx0
 部屋に入ると、マホの他に二人……私の後輩がいました。 
  
 しかし顔は分かりましたが、名前は分かりませんでした。きっとあちらも同様でしょう。 
  
 私は帰ろうかとも思いましたが、だからこそそこに残ることに決めました。 
26:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 20:01:22.73 ID:cXEvxDgx0
 後輩A「では優希先輩のお別れ会は〇〇〇で決まりですね?」 
  
 後輩B「一人……二万円?」 
  
 後輩A「三万でいいんじゃないですか?」 
27:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 20:04:34.51 ID:cXEvxDgx0
 マホ「じゃあ三人で九万ですね!九万あれば結構美味しくいただけますよー」 
  
 和「私を入れたら十二万になりますね」 
  
 私はそんなことを言ってしまい、少し後悔しました。なんだってこんなことを言ったんでしょう。 
28:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 20:07:39.97 ID:cXEvxDgx0
 マホ「……では先輩も来ていただけるんですね?」 
  
 マホがそう言う横で後輩の二人は何やらニヤニヤと笑ってこちらを見ています。 
  
 和「はい」 
29:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 20:13:22.02 ID:cXEvxDgx0
 マホは二人を見送ったあと、部屋をとことこと歩き回っています。どうみてもどこかに行きたがっているようでした。 
  
 和「何か用事があるなら遠慮しなくてもいいですよ」 
  
 マホ「そ……そうですか。でも先輩も何か用事があったんじゃないですか?」 
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