過去ログ - 和「私は……病んでいる人間です」
↓ 1- 覧 板 20
22:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 19:44:27.67 ID:cXEvxDgx0
そういえば私はこの薄暗い穴倉にこもって半年になりますが……それは例の宮永照のことがあってすぐ後のことになります。
元々人との付き合いも少なかったのですが、それはよりひどいことになったのでした。
親友であったはずの優希との関係は最も顕著な例です。
23:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 19:49:27.42 ID:cXEvxDgx0
優希はプロになって物凄い活躍をしています。東風で稼ぐのは昔と変わりませんが、後半で逃げ切るしたたかさを得たのです。
新人王こそ取れませんでしたが、候補に名があがる程度には活躍していました。
それから私はどうにも昔のように優希と接することが出来なくなりました。理由は分かりませんが、ふと仲良くしようという気持ちが薄れたのです。
24:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 19:53:40.08 ID:cXEvxDgx0
私がソープランドに通いつめるようになったのもその時期からでした。女性との接触は私の心を癒してくれました。
しかしそのソープランドで思いがけない再会をしたのが……最近のことです。
私は突然思い立って、マホの家へ行きました。
25:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 19:57:34.56 ID:cXEvxDgx0
部屋に入ると、マホの他に二人……私の後輩がいました。
しかし顔は分かりましたが、名前は分かりませんでした。きっとあちらも同様でしょう。
私は帰ろうかとも思いましたが、だからこそそこに残ることに決めました。
26:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 20:01:22.73 ID:cXEvxDgx0
後輩A「では優希先輩のお別れ会は〇〇〇で決まりですね?」
後輩B「一人……二万円?」
後輩A「三万でいいんじゃないですか?」
27:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 20:04:34.51 ID:cXEvxDgx0
マホ「じゃあ三人で九万ですね!九万あれば結構美味しくいただけますよー」
和「私を入れたら十二万になりますね」
私はそんなことを言ってしまい、少し後悔しました。なんだってこんなことを言ったんでしょう。
28:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 20:07:39.97 ID:cXEvxDgx0
マホ「……では先輩も来ていただけるんですね?」
マホがそう言う横で後輩の二人は何やらニヤニヤと笑ってこちらを見ています。
和「はい」
29:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 20:13:22.02 ID:cXEvxDgx0
マホは二人を見送ったあと、部屋をとことこと歩き回っています。どうみてもどこかに行きたがっているようでした。
和「何か用事があるなら遠慮しなくてもいいですよ」
マホ「そ……そうですか。でも先輩も何か用事があったんじゃないですか?」
30:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 20:21:02.10 ID:cXEvxDgx0
マホ「あ、私先輩から七万円借りてるんでした。えーと、言いにくいんですけどいつ頃返していただけるんでしょう?」
和「それならすぐにでも返しますよ。耳を祖揃えてしっかりとです。私は卑劣な人間じゃないですからね」
マホ「そ、そうですか。それなら安心です。では私は〇〇〇さんのところへ用事があるので」
31:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 20:26:36.50 ID:cXEvxDgx0
私は慌ただしく去っていくマホを見送り、自分も家へ帰りました。
道中私はこのことがとてつもなく面倒で陰鬱な結果になることを予見しました。
行くか、行かないか。
32:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 20:34:04.11 ID:cXEvxDgx0
翌日目から覚めるとと私は約束を思いだし、深い後悔に襲われました。
何故あんなことを言ったんでしょうか?
再三そんな問い掛けが頭に浮かびます。
86Res/31.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。