過去ログ - 和「私は……病んでいる人間です」
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69:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 23:23:50.21 ID:cXEvxDgx0
和「何もかも壊れてしまったんです。始まりは咲さんとの一件、次はプロで散々叩かれて、父からは『やはり大学に行くべきだった』と言われて……全部全部、屈辱です」

涙が溢れるのを感じましたが、私は続けました。

和「私が殻に閉じ籠ると、友人もみんな私のもとから去っていったんです。
以下略



70:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 23:26:26.37 ID:cXEvxDgx0
独白する私をふと、憧は抱き締めました。

憧「かわいそうにね……誰も助けてくれなかったんだ」

その言葉を聞くと涙がとどめんばかりに流れてきました。
以下略



71:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 23:29:40.51 ID:cXEvxDgx0
和「帰ってください!私は……」

私は憧の手を引きドアのところまで連れていきました。憧は黙って連れられていきました。

私は憧を外へ出し、扉を閉めてしまいました。
以下略



72:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 23:34:05.92 ID:cXEvxDgx0
私は憧を外へ出してからしばらくドアに寄りかかり、ぼーとしていたのですが、突然深い後悔の念で胸が掴まれる気持ちがしたのです。

私は憧を探しに外へ出ていきました。

あちこちを探したのですが、憧は見つかりませんでした。私は家へ帰り一晩中泣いて過ごしました。


73:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 23:35:59.43 ID:cXEvxDgx0
私は翌日憧のいたソープランドを訪れました。

しかし憧はどうやら私がそこへ行った日にやめていることがわかりました。

憧の所在地も分からず私は途方に暮れ、家へ帰りました。
以下略



74:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 23:41:06.50 ID:cXEvxDgx0
憧は私を憐れんでいた。それは純粋な気持ちでした。

私にまとわりつく猜疑心という悪魔が私を騙した。もう私は抜け出すことはできないんでしょうか?

全ては強がりのようなものなんです。
以下略



75:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 23:42:46.62 ID:cXEvxDgx0
もしかしたら憧がまた戻ってくるかもしれない、そう思って待って3日になります。

憧もみんなと一緒で私を見捨てたんでしょうか?


76:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/05(日) 23:50:17.69 ID:cXEvxDgx0
シーズンが始まるまであと一月です。あの日から1日遠ざかり、シーズンが1日近づく。

もう諦めましょうか。私は延々とシーズンの終わりにこの手記を書くのです。

ずっと憧のことを考えています。もう疲れました。でももう一度憧にあったら、私は憧に一緒にいてほしいと言いたいです。告白ではなく、ただ純粋にです。
以下略



77:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/06(月) 00:05:29.04 ID:skl818mf0
しかしこんなことは全部、



と、手記の最後の言葉は黒く塗り潰されていた。黒く塗り潰された言葉の下には余白が続いていた。
以下略



78:名無しNIPPER[sage]
2015/07/06(月) 00:09:42.20 ID:skl818mf0
一応これで終わりです。

知らない人がいるとフェアじゃないので、言っておきますが、ストーリーの骨格というか大半は地下室の手記となります。

目を通していただいてありがとうございました。


79:名無しNIPPER[sage]
2015/07/06(月) 00:12:07.86 ID:bh9VStRVO
乙 最後の文は憧が書いたのかな


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