過去ログ - 工藤D「ここが、765プロライブ劇場か」
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17: ◆YUW.90yQGFRP[saga]
2015/07/07(火) 01:13:52.41 ID:gjVtYFcWO
文献の収集を経て、工藤たちは765プロダクション社長、高木順二郎のもとを訪ねた。

工藤D「今回は、半年前まで使用されていた、旧765プロライブ劇場について伺いたいのですが……。」

高木「うむ。何について聞きたいのかね?」

工藤D「実は先日、おたくの所属タレントの子からビデオの投稿をいただきまして、その内容が、下半身のない幽霊に襲われるというものだったんです」

高木「幽霊か」

工藤D「それで、旧劇場のこと、こちらで人に聞いたり、文献を当たったりして独自に調べたんですよ。そしたら、今からおよそ60年前に、舞台の公演中、事故があったと」

――60年前の事故。それは、舞台の公演中、ある女優が機械式セリのシャフトに衣装を巻き込まれ、衣装を固定していた金属のベルトで締め付けを喰らい、胴体を裂かれたという、痛ましい出来事であった。

だが、その事実は時代とともに風化し、事故に関する報告書が作成されたきり、忘れられた出来事となっていた。

あれから長い時を越え、下半身のない幽霊−−テケテケが現れたことが一体なにを意味するのか。

工藤D「そういう事故が昔にあって、どうもおたくのタレントさんが体験した出来事が、それに関係してそうだと」

高木「その事故に関しては、私は建物を買い取る際、小耳に挟んではいたが、いかんせん、かなり昔の出来事だ。それに私は、ゼロからの叩き上げでこの事務所を大きくしてきたもので、あそこを売ってくれた××グループとも、関わりが薄いのだよ。今までとんと話を聞かなかった幽霊が出たと言われても、こちらとしては応えかねる」

工藤D「そうですか。それじゃあ、またおたくン所のタレントの話になるんですが、ロコっていう子がいるでしょう」

高木「ああ、伴田路子くんか」

工藤D「彼女について、知っていることがあれば教えていただけないでしょうか」

高木「彼女は、私が素人参加番組で見て、スカウトした子でね。ただ少々協調性に難があるのか、他の子……例えば、ほぼ同じ頃に私が呼んだ所くんと比べると、周囲にとけ込むまで、それなりに時間がかかったよ」

工藤D「何だか、変な絵を描いたり、オブジェを作ったりしていると」

高木「変と言えば、そうかもしれないが・。彼女は独創的なものを作ることに情熱を傾けていてね。私はそれを見込んで、彼女を呼んだのだ。ただそれが、周囲との溝がなかなか埋まらなかった理由でもあるんだが・」

工藤D「それじゃあ、ロコに直接会いたいのですが」

高木「うう〜む」

工藤D「何か、難しい事情でもあるんですか?」

高木「実はだねぇ、彼女、ここ数日、私たちの前に全く顔を出していないんだよ」

工藤D「顔を出してない?病気でもしてるんですか?」

高木「家からの連絡によると、高熱を出しているそうでな。しばらく面会謝絶だそうだ」

工藤D「そうですか」



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