過去ログ - 工藤D「ここが、765プロライブ劇場か」
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◆YUW.90yQGFRP
[saga]
2015/07/07(火) 01:18:05.71 ID:gjVtYFcWO
***
取材を終え、工藤たちは車で帰路につく。
工藤D「……また夕子かよ」
工藤は、ハンドルを握りながらつぶやく。
――真野夕子。かつて、工藤たちにビデオを送った若者グループの一人で、ビデオが送られた後、奇妙な噂をいくつも残して失踪。
永吉昴が語った女同様、長髪で、口からは花を出していた。
工藤は彼女に隠された謎を明かそうと奔走したが、あと一歩というところで返り討ちにされ、長期入院を余儀なくされる事があった。
その後も、工藤たちが怪異調査のために向かった先々で、彼女の幻影や、彼女がくわえていた花が不自然に生じるところが確認されている。
市川「工藤さん、琴葉ちゃんたちのスケジュール調整が出来たようですので」
工藤D「ああ。いよいよ突撃だな。今回も、霊能者の先生に付いてってもらうわ。また危なくなりそうだし」
市川「そのことなんですが……」
工藤D「何だ?」
市川「今回、投稿者が結構気を使った方がいい立場の方なので、あんまり怪しかったり、威圧的な人を呼ぶのはちょっと避けたほうがいいと思います」
工藤D「じゃあなんだよ。お前に呼ぶツテがあんのか?」
工藤がイラつき気味に言う。
市川「無かったらそういうこと口に出しませんよ」
市川も、工藤の自分をバカにしきった態度にイラつきを見せる。
市川「うちの兄と文通をしてる女の子がいて、なんでもその子が生まれ育ち青森の恐山で、凄いホラー好きで、呪術とか幽霊について熱心に研究していると」
工藤D「歳はいくつぐらいなんだ」
市川「確かまだ中学生だったと思うんですけど、兄いわく、そうとは思えないくらい詳しくて、口寄せとかがすごく上手いそうです」
工藤D「ふーん……。それほどなら、同行させる価値はありそうだな。兄ちゃんに連絡かけてさ、そいつの事呼んどいて」
市川「分かりました」
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