56:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 20:11:42.32 ID:Ku6n+8PR0
  
  
 千早「それで…結局、何が目的なの?ただ隠蔽したいなら、黙っていればいいだけだし、何か目的があるとしか思えない……それに――――」 
  
 雪歩「それに?」 
  
 千早「さっきアナタ言ってたわね?何かのはずみって………それってどういう事なの?」 
  
 雪歩「………………私が男性の事が苦手なのは。もう知ってると思いますけど…そんな私にも実は男性とお付き合いてた時があったんです」 
  
 千早「…………へぇ…」 
  
 雪歩「その人は私と同い年で、優しくて大人しい感じの人でしたから、私たちがお付き合いをしていた事は、私たち以外は誰も 
 知らなかったと思います」 
  
 千早「…………」 
  
 雪歩「男の人とお話したり、デートするのが新鮮で楽しくて、一緒に居てすごく安心できる人で、私はその人の事が本当に好きでした……」 
  
 千早「…………」 
  
 雪歩「でも…そんなある日の事でした……一緒に学校から帰っている時の事でした……」 
  
 雪歩「人通りが殆どない所で、彼がいきなり私に迫ってきたんです」 
  
 雪歩「今となっては冗談のつもりだったのかもしれません…でもその時の私はいきなりの事で、吃驚してしまって、拒絶する様に彼を突き飛ばしてしまったんです……」 
  
  
 千早「…………」 
  
 雪歩「そして、彼は倒れざまに石に頭をぶつけて…当たり所が悪かったのか…そのまま――――」 
  
  
  
 千早「……………ふぅん……」 
  
  
  
   
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