77:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 23:51:27.84 ID:Ku6n+8PR0
一緒に来た千早は俺の休憩中に俺の代わりに掘り、それ以外は殆ど無表情のまま、俺の掘っている姿を黙って後ろから見つめていた。
そして、充分な深さまで掘り終わると、袋から布で覆われた二人の遺体を取り出し、俺はその顔にせめてもの思いでそっと白い布をかけ、穴に入れる。
そしれ心の中で、あらん限りの謝罪とせめてもの供養の言葉をずっと二人に送りながら、土をかけ埋めていく。
そして、埋め終わった後、焼却炉をずらして、その埋めた場所の真上に移動させる。
これで動物とかに掘られたりする事は無い筈だ。
俺はこの異常極まりない行為を、半ば無心で行った。そうじゃないと罪の意識で押し潰されそうだったから。
あの時、俺は彼女に――――――。
千早に屈したのだった。
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