過去ログ - 京介「別れよう」 黒猫「え……」
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33:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 23:26:46.78 ID:ABn+E12Xo
あやせ「何でもするって約束はもう何度目でしょうか。でも、今のわたしには間に合ってますから」
そっとお腹に手をあて優しく微笑むあやせ。これだけを見ると以前の正常な時のようだけど、実際はご覧の有様だ。
桐乃「なんなの、その、お腹に手をあてて……まるで……」
あやせ「うん、ここにいるよ、京介さんとわたしの赤ちゃん」
桐乃「!」
桐乃は腰が抜けたようにその場にへたり込んだ。
あやせ「ふふ、きっと元気な赤ちゃんだよ。無事に産んでみせるから桐乃もずっと傍で見守ってくれると嬉しいな」
京介「あやせ。黒猫の事を見逃してくれるなら赤ちゃんを産んでも良い。今すぐには無理だけど結婚しても良いし、認知もする」
あやせ「わたしたちの愛の結晶なんですから一緒に育てるのは当たり前です。もしかして京介さんは、わたしにこの子を堕ろしてもらいたかったんですか?」
京介「……黒猫に手を出さないでくれるなら、喜んで一緒に育てる」
あやせ「そうですか。京介さんはこの子を産むのに反対なんですね。でもそうなると困りました。せっかく授かった新しい生命をこの世界から消すのなら、それに見合っただけの代償が必要になると思うんですよ。例えば、黒い毛並の野良猫が一匹くらいは必要かもしれませんね」
京介「やめろ!! 俺は産むなら産んで良いから黒猫には関与しないで欲しいって言ってるだけだ!」
あやせ「産むかどうかを決めるのはわたしですから京介さんでもどうこうできる権利はありません。だから、その提案は意味がありません」
京介「じゃあどうすれば良いってんだよ……」
あやせ「ですから、担保には担保としての価値がありますので、桐乃さえ京介さんの気持ちを動かすお手伝いをしてくれれば全てが丸く収まります」
桐乃「あたしが……」
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