過去ログ - 京介「別れよう」 黒猫「え……」
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35:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 23:30:22.30 ID:ABn+E12Xo
桐乃「見てなさい! やると決めたらあたしはやるよ! あやせをまともな状態に戻して、全員に謝ってもらうかんね!」
あやせ「ふふ、桐乃はやっぱり素敵だね。でもわたしの心はもう壊れてしまったの。桐乃が一番大事にしてた京介さんを壊したのはわたし、京介さんと黒猫さんのつながりを壊したのもわたし。そんなわたしなのに桐乃は前みたいに戻してくれるって言うの?」
桐乃「えーそうよ。あたし一人じゃ無理でも、それならみんなの力を集めて何とかする。いい、覚悟してなさいあやせ! 絶対あやせを正気に戻して、全ての落とし前をつけてもらうよ!」
いつだったか誰かが言ってたっけな。桐乃はお日様、あやせはそれを受けて輝くお月様みたいだって。太陽の輝きが増す程に月もまた明るく輝く。俺は、こんなどん底の状態なのに、またお天道様の下を歩けるようになれると期待して良いんだろうか?
あやせ「分かった。そのために桐乃が日本にいてくれるなら、わたしはそれがどんな理由でも歓迎するよ。だってそれって、桐乃がわたしのために日本に戻ってきて、わたしのために動いてくれるってことだもんね!」
桐乃「あやせのためだけじゃないケド、そう思ってくれていいよ。だからあたしがあやせを見ている間は、黒猫を担保にするとか物騒なコトは言わないで」
あやせ「……うん、いいよ」
桐乃「よしっ。それじゃ悪いケドあやせはもう帰って。あたしは兄貴に相談があるから」
あやせ「せっかく久しぶりに会ったんだし、桐乃が向こうでどんなことをしてたか聞きたいな」
桐乃「それはまた時間を作るから。約束する。だから、今日はお願い、ね?」
あやせ「うん、約束してくれるなら分かった。今日は帰るね」
桐乃「うん、バイバイ」
あやせ「バイバイ、また今度。京介さんもまた今度です」
京介「あ、ああ。じゃあな」
あやせが部屋から出ていき、やがて玄関からも気配が消える。それを待って、さらにしばらく気持ちを落ち着けるための時間を作り、俺たちは対面した。
京介「桐乃、ありがとう……。俺さ、もうどうしていいか分からなくて、本当に、どうしたらいいのか分からなくてさ……」
桐乃「あたしが関わってたんだから相談なんてできなかったろうケド、それでもやっぱ頼って欲しかったかな」
京介「悪い」
桐乃「たーっぷり反省してよね! だけどこのパーフェクトな妹が帰国した以上はもう大丈夫よ! ありとあらゆる手段とコネを使って、兄貴の邪魔をするモノは全部排除してみせる!」
京介「へっ、さっきはもうちょっとであやせに呑み込まれる所だったくせに」
桐乃「ふん、それだけ言える元気があるなら問題ないね。明日は兄貴にもがんばってもらうから、今から気合い入れててよ!」
京介「明日は土曜だよな。何があるんだ?」
桐乃「そんなの決まってるでしょ! ――全員集合よっ!!」
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