過去ログ - 京介「別れよう」 黒猫「え……」
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47:1[saga]
2015/07/08(水) 19:11:06.81 ID:Xa0P4W41o


秋葉原の集合場所に近付くと背の高い沙織の姿がすぐに確認出来た。そして、その横に居る人物を視界に入れ、俺の心臓は跳ね上がる。

黒猫「な、なんで……」

沙織「きりりん氏、お久しぶりでござる。ご健勝なようで何よりですな。そして京介氏にはたくさん言いたいことがありますので覚悟をしていてくだされ」

桐乃「うん、久しぶりだね。夏休みに沙織が会いに来てくれて以来だから三ヶ月くらいぶりになるのかな? んで、あんた」

黒猫「な、何かしら」

桐乃「あいさつもできないの? 会わない間にずいぶんと礼儀を忘れちゃったみたいね。あたしはちゃんと帰ってきたよ」

黒猫「――フッ。あなたこそ私に挨拶をしていないじゃない。私には礼節を守る心が正しく備わっているわ。傍若無人な誰かさんと一緒にしないで頂戴」

桐乃「どこでもゴスロリなあんたには言われたくないっつーの。でも、まあ――ただいま、かな」

黒猫「ええ、お帰りなさい。無事で健康で居てくれて良かったわ」

桐乃「ふふん、あたしクラスになると地球上のどこにいたって元気百倍よ!」

沙織「さすがはきりりん氏ですな」

桐乃「さって、あたしのターンは終わり。次は分かってるよね、兄貴、黒猫」

黒猫「ぁ……」

京介「……黒猫」

黒猫「っ」

反射的に顔を逸らす彼女だったが、なけなしの勇気を総動員したのだろう、ゆっくりと俺に向き直った。

黒猫「な、何かしら。別れた彼女にノコノコと会いにくるなんて、とんだ厚顔無恥な輩も居たものね」

京介「そうだな、俺はおまえを裏切って酷く傷付けた。会わせるツラなんてどこにもねえ。それでも俺は……ずっと、おまえに会いたかったよ」

黒猫「何を――今更! 今更になってそんなすがり付きたくなるような心地良い言葉を吐かないでっ!」

京介「……そうだな。おまえの気持ちも考えないで悪かった」

桐乃「はいはい、再会シーンなのに痴話ゲンカするなら一旦そこまでね〜。ここじゃ詳しい話ができないし、場所変えるよ!」





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