過去ログ - 万里花を愛でるニセコイSS「アンミン」
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5:名無しNIPPER
2015/07/08(水) 00:26:39.93 ID:34pzihRt0
「おはよう、鶇。昨日の薬、今日は持ってきてねえだろうな?」
「当たり前だ、屋敷の金庫の中に保管してきた。クロード様はまだ不在だが、戻られ次第引き渡しておく」
翌日の朝、登校して一番最初の会話だった。

「それじゃ一安心だな。よかったぜ、今回はロクでもないことにならなくてよ」
まったくだと鶇が頷いた時、カラカラと教室のドアが開いた。

何気なく目をやると、力なく半分ぐらい開かれたドアの隙間から、ふらふらと万里花が入ってくるところだった。
前日、楽目がけて飛びついてきたのとは対象的に、片手を壁について身体を支えている。

「ど、どうした、橘。大丈夫か?」
「あら楽様……ご機嫌麗しゅう」

全く麗しくない様子で万里花が応える。顔色も、唇の色も悪い。

「おい、体調悪いんじゃねえか? どうする、保健室行くか?」
おろおろと心配する楽の気遣いに少しだけ嬉しそうにはにかむと、万里花は事情を話し始めた。

「大丈夫ですわ、楽様。実は、昨日の夜、一睡もできなかっただけですので……」
「い、一睡も?」



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