過去ログ - やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 11.1巻
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THE 木材
◆ayxQFwvFS6
[sage]
2015/07/08(水) 00:45:33.51 ID:kSV/9efAo
それから あたし達は駅のホームに着くまで一言も発しなかった。
アナウンスが流れてる。電車はもうすぐに来る様だった。
向こうの方に見える 近付いてくる電車の明かりを見つめながら
再び私が口を開いた。
結衣「それで ゆきのんはこれでいいの?」
雪乃「・・・・・?」
結衣「ヒッキーの事。プレゼントはヒッキーのだったんでしょ?」
雪乃「・・・・・」
結衣「あたしね ヒッキーの事好きだったんだ。うん 今でも好き」
「ヒッキーの事 何でも知りたい。何でも知っていたい。すっとそう思っていた」
「ゆきのんもそう。大好きで、もっともっと仲良くなりたくて もっと知りたい」
「でもさ 二人の事好きだからさ わかっちゃうんだ 二人の事」
「求められているのは あたしにじゃないって」
「欲しい物と 求められているものは とってもよく似ているのに・・・っ」
そこまで言って 言葉に詰まった。
こみ上げてくる嗚咽を堪えるのに必死だった。
自分の中で整理したはずなのに。
だから独白できると思っていたのに。
雪乃「由比ヶ浜さん・・・その・・・私は・・・・」
結衣「・・・・」
雪乃「私は・・・・あなたに 憧れていたの
その 何て言うのかしら あなたの純粋さ 健気さ 頑なところとか
私に無いものばかりで とても羨ましかった」
「・・・彼を慕う あなたの姿が とても素敵で・・・その・・・」
「少しでも・・・・近付けたら・・・と・・」
結衣「それで 好きになっちゃったの?」
雪乃「・・・・」
結衣「じゃぁ なんで あんな嘘言ったの?
好きって言えばよかったじゃん
プレゼント渡せばばいいじゃん
あたしに 気を使ったとかなら 余計なお世話だから」
雪乃「そんな訳じゃ無いのだけれど
私は ただ あなたが・・・・
そもそも気を使ってたのは あなたのほうでしょ?」
「あなたこそ 彼に好きだとしっかり伝えるべきだわ
言葉にしなければ分からない事だって有るといったのは あなたよ」
結衣「だって あたしは求められて無いもん 求められているのはゆきのんじゃん」
雪乃「そんなの ・・・・・」
ホームにベルが鳴り 電車が滑り込んでくる。
雪のんの長い髪が乱れて舞い上がる。
結衣「あたしじゃ・・・・・ダメなの・・・・・・ダメ・・・なの」
もう この時は あたし酷い顔してたと思う。
最後の言葉は声になっていなかったかもしれない。
ゆきのんも一生懸命言葉を紡ごうとしていけど
なかなかいい言葉が見つからなかったみたい。
結局 俯いたままになっちゃった。
あたしは ゆきのんに抱きついて
ゆきのんの胸に顔をうずめ 軽く深呼吸して 息を整えた。
これは あたしが出した答え。
奉仕部 最後の仕事。
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