過去ログ - 魔王「復活してからハンコしか押してないんだが」側近「次の書類でございます」
1- 20
21: ◆Ci93ETY3/Wr3
2015/07/08(水) 19:04:42.73 ID:7lFtx34C0

側近「まず、在外居留民たちのうち、ランク2以下の者共に人里への禁足令を解除します」

魔王「禁足令……?そんなんでてるのか?」

側近「はい、まあ、基本的に人間の生活圏に近づきますと色々なトラブルの元になりますので」

側近「外務省では街道、田畑、都市周辺などへの立ち入りを禁止しております。まあ、少なくとも建前上は」

側近「しかし、勇者たちも、わざわざ街道を外れて森の奥深くなどを通るとも考えにくいですので、まずはその辺りへの禁足を解いた上で」

側近「それだけではなかなか彼らは動いてくれませんので、勇者発見に対する報奨金をかけます」

魔王「まあ、信賞必罰は大事だよな」

側近「そして、これらの動きを管理監督する必要がありますので、各地の現地司令部となる場所は対人調査局が提供します」

側近「外務省からは人員を、情報通信省からは通信網を拠出する、という形になります」

魔王「なるほど、ところでランク2って?」

側近「ああ、そういえば魔王様の頃にはありませんでしたな、まあ要するにあまり強くない魔物、という事になりますか」

魔王「ふーん、どんくらい?」

側近「ゾンビぐらいでございますね」

魔王「それって、要はザコって事じゃね?」

側近「そうとも申しますな」

魔王「なんでそんな弱っちい奴ら使うんだよ」

側近「今、各地に駐在している外務省職員よりも強い魔物にその辺をウロつかれると、状況をコントロール出来なくなる可能性があるからです」

側近「何しろ、基本が自由気ままな魔族の事、自分より強い者の束縛なく人里付近で好き勝手やらせたら、何が起こるかわかったものではありません」

側近「ですので、現地職員の平均的なレベルでコントロールできるランクの魔物、となるとランク2以下、というのが妥当な線なのです」

魔王「そっすか」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
124Res/77.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice