過去ログ - 雪乃「いつか比企谷くんを好きになってくれる昆虫が現れるわ」
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62: ◆ExcbJR30iQ[saga]
2015/07/16(木) 04:48:12.58 ID:cM34LwuJ0
【深夜】

八幡(もうとっくに日付けは変わってしまっている。それでも俺は探索をやめない)

八幡(やめる訳にいかない。こんな異常事態で家で寝れる気がしないし、寝るわけにもいかない)

八幡「……専業主夫希望の俺が、こんな時間帯まで外にいるなんて皮肉なもんだな」

ピンク&黒の蝶々「……」パタパタ

紫の蝶々「……」ヘロヘロ

八幡「もうちょっとで…夜明けか?」フラフラ

八幡(眠気と疲れが溜まってきたのか、さっきから自転車を漕ぐスピードがかなり遅い。もうフラフラだ)


八幡「無理も無いか。俺は別に運動部でもないのに…いきなりこんなハードな事を耐えられる訳無い」フラフラ

八幡「いつかのマラソン大会を思い出す。時間、距離共にあの時の比じゃないな」グラッ

バタッ

八幡「……」

カラカラカラカラ…

八幡(ふと気がつくと視界にはアスファルトが映っていた。そして車輪の回転する音が響く)

八幡(何のことは無い。疲れと眠気で倒れただけだ)

八幡「くっ…」ゴロッ

八幡(うつ伏せの状態から転がって、仰向けになる。寒空には星が光り輝く)

ピンク&紫&黒の蝶々「……」パタパタ

ピンク&紫&黒の蝶々「……」ピトッ、パタパタパタ

八幡「……」

八幡(3匹の蝶は俺のヒザの上に乗っている。羽を忙しく動かして、妙に落ち着きの無い様子だ)

八幡(と、そこである事に気付く)

八幡(倒れた衝撃で怪我していて、ヒザから水滴のような感触が伝う。出血したのだろう)

八幡(穿いていたジーンズが破けてしまった。ダメージジーンズが出来上がったが嬉しくない)

八幡(呼吸と整えて立ち上がろうとするが、足の筋肉の疲労がハンパじゃなく、なかなか起き上がれない)

八幡「ぜぇぜぇ…こんな所で寝てる場合じゃねぇのに」

八幡「……」

八幡「思えば晩飯も食わずにチャリを漕ぎ続けてきたんだよな」チラッ

八幡(ふと視線を横にすると、暗闇の中に光を灯すコンビニが見えた)

八幡「せ、せめて水分補給くらいするか。あと消毒もしないと」フラフラ

ピンク&紫&黒の蝶々「……」パタパタ

八幡(力なく立ち上がると蝶々たちも飛び、俺の後を追う)


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